Core Ultra 285Kで冷却性能をチェック
Ryzen 9 9950X3Dに対しては、静音性を損なうことなく十分な冷却性能を発揮した「MAG CORELIQUID I360」。続いて、Core Ultra 200SシリーズのフラッグシップモデルCore Ultra 9 285Kを使って確認していこう。Maximum Turbo Powerが250Wに設定されているコンシューマ向け最高クラスの消費電力を誇るCPUに対しては、どのような挙動を示すのだろうか。なおマザーボードにはMAG「TOMAHAWK」シリーズのIntel Z890チップセットモデル「MAG Z890 TOMAHAWK WIFI」を使用し、「Power Delivery Profile」はPL1/PL2とも250Wに設定される「Intel Default Mode」を選択した。
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Pコアが8コア、Eコアが16コアのCore Ultra 9 285Kでも検証を実施
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Processor Base Powerは125Wだが、「Intel Default Mode」を選択するとPL1/PL2=250Wに設定され、冷却性能が十分ならより高クロックな動作が可能になる
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Package Powerが約210W~240Wで推移する「Cinebench 2024」では、おおむね79℃前後、最高温度も87℃でテスト中に90℃に達することは一度もなかった。またPackage Powerが240~275Wまで上昇する「OCCT 14.2.1」でもおおむね84℃前後、最高温度も94℃で、CPUが許容する最高温度である105℃までは未だ10℃以上の余裕がある。
Core Ultra 9 285Kでのファン回転数と騒音値
MSI「MAG CORELIQUID I360」に搭載されている120mm ARGB LEDファンの回転数は公開されていないが、いずれのテストでも2,350rpm前後まで上昇しており、おそらくこのあたりが最大回転数になるようだ。また騒音値はおおむね42dBA前後、最大でも45dBAを超えることはなく、これまで検証してきたオールインワン型水冷ユニットの中でも静音性は間違いなくトップクラス。実際に聞こえる風切音も耳障りに感じることはなく、デスクの上にPCを設置する場合でも気になることはないだろう。