アメリカ発の新興PCパーツブランド「Okinos」
まずはご挨拶代わりに、新たに登場した「Okinos」についてご紹介しよう。「撮って出しレビュー」初登場となるOkinosは、
アメリカ発のPCパーツブランドとして2024年1月に設立された新興メーカーだ。
そして翌年の2025年5月15日には、株式会社リンクスインターナショナルが国内代理店契約をいち早く締結。自作PC業界の動向をふまえると、正規販売がこれほどスピーディーに始まるのは異例の展開と言えるだろう。
|
|
これまでは米国Amazonを中心にセールスを展開。販売代理店に国内市場を精通したリンクスが就いたことで、全国の主要PCパーツショップでの取り扱いが期待できる
|
また、秋葉原で開催されたメディア向け発表会では、Okinos計9製品の取り扱い開始をアナウンス。フロントパネルの両サイドにウォールナットをあしらった最上位機種「Cypress 7」を筆頭に、オーク材使用の「Cypress 5」や、ミニタワー「Cypress 3」、そしてピラーレスデザインの「Aqua」シリーズ、さらに今回取り上げる「Mirage 4 ARGB」まで、設立1年を経過したメーカーとは思えない、幅広いラインナップを用意している。
|
|
|
「Cypress 5」シリーズ
|
「Cypress 3」シリーズ
|
そして特筆すべきは市場想定売価で、リンクスインターナショナルの担当者が語る「かなり攻めた価格設定」は、非常に魅力的に見えるはずだ。製品ラインナップや想定売価については
こちらの記事に詳しいが、今後の展開が楽しみなメーカーである事は間違いなさそうだ。
“270°パノラマビュー”のピラーレスPCケース「Mirage 4 ARGB」
改めて今回取り上げる「Mirage 4 ARGB」について紹介しよう。前面および左側面に強化ガラスを採用する未だ流行のピラーレスデザインPCケースで、そのコンパクトなサイズから外観はミニタワーPCだが、リンクスインターナショナルの製品情報ではCube型に分類されている。
また「攻めた価格設定」という言葉どおり、市場想定売価は税込8,480円。カラーはホワイトとブラックの2色がラインナップされている。そしてモデル名からも分かるように、ARGBファンを標準で3基搭載しており、コストパフォーマンスに優れた戦略的かつ魅力的な製品だ。
|
|
標準装備の冷却ファンはボディ色に合わせた、同色フレームファンが搭載されている
|
スペック表に見るOkinos「Mirage 4 ARGB」
実機に触れる前に、Mirage 4 ARGBをスペック表から読み解いていこう。外形寸法は幅275mm、奥行き346mm、高さ354mmで、マザーボード規格はMicroATX/Mini-ITXに対応。重量は約4.5kgとされ、数値からは軽量コンパクトボディである事が分かる。

そして外観画像からも分かる通り、主素材はスチールで、270°パノラマビューを実現するフロントおよび左側面に強化ガラスを使用。副素材としてプラスチックも要所で使われている。

その他の特徴については、個別に解説を進めながらMirage 4 ARGBの全貌を明らかにしていこう。なお外装パッケージは幅332mm、奥行き400mm、高さ404mmで、付属品および緩衝材を含めた総重量は約5.7kgとされる。もちろん店頭購入からの持ち帰りは可能。通販は便利だが、是非店頭に足を運んでいただきたい。