いざ「V4 Alpha 3DHP Black」の冷却性能を検証
ここからは検証用に組み上げたマシンに「V4 Alpha 3DHP Black」を取り付け、その冷却性能を実際に確かめていこう。CPUにはコンシューマ向けとしては最大級の消費電力をもつCore Ultra 9 285Kを用意し、PL1(Long Duration Power Limit)とPL2(Short Duration Power Limit)をPL1=125W/PL2=250W、PL1/PL2=250Wの2パターンに設定して計測を行った。
なお、ストレステストは「OCCT 15.0.13 Stability Test」のCPUプリセットと「Cinebench 2026:30 minutes(Test Stability)」を使用。CPU温度はCPU Packageの数値を参照し、騒音値はデジタル騒音計をPCから30cmの距離に設置して計測している。
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MTP250Wに達する24コアのハイエンドCPU「Core Ultra 9 285K」を使用。メモリは6,000MHz動作の32GBが認識されている
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PL1=125W/PL2=250W設定時の冷却性能をチェック
まず最初に計測環境として、Core Ultra 9 285Kの標準設定であるPL1=125W/PL2=250WにPower Limitをセット。その際の挙動を見ていこう。
テスト冒頭はPL2動作によりPackage Powerが200~250W以上まで上昇するため、CPU温度がOCCT実行時に90℃以上、Cinebench実行時に約80℃に達している。Pコアのクロックも5.4GHz程度まで上昇していたところ、125WのPL1動作に移行すると最大4.6GHz程度に落ち着き、それに合わせてCPU温度も60℃台に収まった。
CPUの最大動作温度である105℃に達するシーンはなく、動作クロックおよびPackage Powerともに安定。Core Ultra 9 285Kの定格運用では、全く問題なく冷やしきれているようだ。
PL1=125W/PL2=250W設定時のファン回転数と騒音値
続いて冷却ファンの回転数と騒音値を見ていくと、テスト冒頭はPL2動作によりファンが1,800rpm程度まで上昇するため、ピーク時の騒音値は40dBに迫っている。しかしこれはほんの短時間であり、PL1動作に移行した後は1,000rpm前後までダウン。その際の騒音は33~34dB程度で、ほとんど無音に近い静粛さで動作していた。