革新的なコンセプトを形にした新ヒートパイプ技術「3DHP」
「V4 Alpha 3DHP Black」の技術的なコアと言えるのが、U字型ヒートパイプと垂直ヒートパイプを組み合わせた「3DHPテクノロジー」だ。
U字を形成する部分は通常より厚みのある8mm径のヒートパイプで、そこに垂直方向に伸びる6mm径のヒートパイプが接合されているという構造。これによりベースプレートから吸い上げられた熱が効率よくヒートシンク全体に伝わり、従来のU字型ではデッドゾーンになっていた中央エリアにも満遍なく熱が広がる仕組みになっている。
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U字型のヒートパイプだけでなく、ヒートシンクを垂直に通るヒートパイプが確認できる
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ヒートパイプがキレイに4列に並んでおり、風通しが良さそう。実際にファンの風が通る際の乱流を抑える効果がある
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そのため、従来の方式では力不足に思えるヒートパイプ2本構成であっても、4本構成と同等の冷却性能を発揮。さらにヒートパイプの本数が減ったことでエアフローの障害も減り、それにより乱流が抑えられて騒音も減るというメリットがある点は、冒頭にも触れた通りだ。
この仕組みはハイエンド空冷クーラーに用いられる3Dベイパーチャンバーに比べて低コストな一方で、TDP500Wまでの環境であれば、むしろ3DHPの方が冷却性能に優れているという。
そしてヒートパイプ自体もまた、焼結粉末と溝加工のチャネルを組み合わせたハイブリッド構造を採用。内部の各セクションは蒸発・凝縮・液戻りといった特定フェーズに最適化されており、従来より効率的な熱伝達が可能とされる。
トップカバーにマウントされた2基の「Mobius 120」ファン
標準装備される冷却ファンは、耐久性に優れたループダイナミックベアリングを採用する120mmファンの「Mobius 120」だ。風切り音を低減するリングブレードデザインも設計上のトピックで、高周波ノイズを効果的に抑えるという。特に3DHPモジュールとの組み合わせで高い静音性を発揮するという触れ込みだ。
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冷却ファンは2基ともトップカバーにマウント。ヒートシンクにはクリップを使用して固定する
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2基の「Mobius 120」ファンは、それぞれトップカバーにマウント。上からヒートシンクに被せるように装着し、クリップで両サイド(合計4箇所)を固定するという仕組みになっている。
なお、それぞれのファンは異なる回転数で動作しており、フロントファンの仕様が回転数0~2,050rpm±10%、最大風量63.1CFM、最大静圧2.69mmH2O、最大騒音22.6dBA。リアファンが回転数0~1,850rpm±10%、最大風量50.5CFM、最大静圧1.77mmH2O、最大騒音20dBAという仕様だ。
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ファンコネクタはいずれも4pin PWMで、付属の電源ケーブルで1系統に結合してマザーボードに接続する
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冷却ファンの型番は「FA12025L12LPZ」と記載されていた
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