MSI「MAG CORELIQUID M360」外観デザインチェック
ここからはパッケージより本体を取り出し、MAG CORELIQUID M360の外観デザインから実機による検証を開始しよう。市場には多くの選択肢が溢れるオールインワン型水冷ユニット。冷却機器という性質もあって、突出したデザインで差別化を図る事は難しい。そんなカテゴリにあっても、これだけ活発に新製品がリリースされる背景には、多くの自作派達が注目するアイテムのひとつであり、改善・改良・進化の余地があるPCパーツとも言える。さて、MAG CORELIQUID M360独自の魅力を発見する事はできるだろうか。
シンプルかつさりげない主張を忘れないウォーターブロック
ウォーターブロックはポンプ一体型のオーソドックスなスタイル。受熱ベースプレートとヒートシンク、ポンプユニットはプラスチック製カバーに覆われ、トップ面にはMSIのロゴをあしらい、アドレサブルRGBライティング機能を内蔵。MSI Mystic Light対応により、イルミネーションのパターンがカスタマイズできる。

銅製受熱ベースプレートは、実測で約56mm四方。独自のカーブを描く銅製ベースプレートは
「CPUを完全にカバーしながら急速に放熱できる設計」とされる。CPUと直接接触する箇所だけに、ここに独自の工夫を凝らす製品は多い。肝心な冷却性能をこの部分だけで判断する事は難しいが、構成パーツが総合的に作用しての冷却パフォーマンスだけに、各々が重要な役割を担っている事は間違いない。
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内蔵ポンプは耐久性の高い三相モーターを採用。振動を最小限に抑える事で、静音性と長寿命が期待できる
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全体を覆うカバーの高さは実測で約55mm、ポンプ給電用3pinコネクタは実測で約400mm、アドレサブルRGBケーブルは約500mmだった。
3層の強化メッシュチューブ
ウォーターチューブは曲げに強い
3層の強化メッシュを採用。強度に加えフレキシブルな柔軟性も兼ね備え、容易な設置をアシストしている。
長さはウォーターブロックの付け根(コネクタ部)から、ラジエーターの付け根(コネクタ部)まで実測で約400mm。太さは実測で12.5mm径だった。