長さは397mmの「360mmサイズラジエーター」
水冷ユニットを今一度ザックリ説明すると、CPUの熱で温度が上昇した冷却水をポンプで循環させ、これをラジエーターで冷やし、再度ウォーターブロックへと運ぶ。この循環のサイクルが水冷クーラーの基本だ。

そして冷却性能を大きく左右するラジエーターは、冷却水が通るチューブ(水管)と放熱フィンで構成され、大型かつ十分な風が当たれば冷却水が素早く冷えるため、高いパフォーマンスを発揮する。一般的に、240mmサイズラジエーターより360mmサイズラジエーターが冷えるとされるのは、広い表面積は有利だから。単純だが、PCケース内部の設置場所と予算が許すなら、120mmサイズより240mmサイズ、さらに360mmサイズといったように、大型ラジエーター製品を選びたい。
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MAG CORELIQUID M360の360mmサイズラジエーター
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製品資料によると、MAG CORELIQUID M360が採用するラジエーターは12本のチューブ(水管)を設け、熱を素早く逃がすように設計。ここに120mmサイズ冷却ファン3基を並べて設置し、冷却水を素早く冷やすという考えだ。

ちなみに360mmサイズラジエーターと呼ばれるのは、120mmファンが3基並ぶから。また冒頭でも触れた通り、実際には冷却水を貯めるタンクが左右にあるため、MAG CORELIQUID M360の場合長さは397mmになる。エルミタでは一環して「サイズ」と付けるのはそのためで、設置箇所の確保は360mm以上が必要である事を覚えておこう。
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ラジエーター幅は冷却ファンに合わせた120mm、厚さは27mmとされる
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優れた冷却性能を誇るARGBファン
MSI曰く「優れた冷却性能を誇るARGBファン」は、120mmサイズ。フレームはブラック、ブレードは乳白色で、MSI Mystic Light対応アドレサブルRGBライティング機能を搭載し、冷却と魅せる仕事の2役をこなしてくれる。

軸受けは耐久性の高いダブルボールベアリングで、振動を抑え長寿命を実現。フレームの四隅には振動吸収ラバーパッドが装着されている。なおケーブル長は4pin電源ケーブルが約400mm(付け根から)、アドレサブルRGBケーブルは約600mm(付け根から)だった。
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ひねりの利いた乳白色のブレードを採用。羽枚数は9枚で、中央にはMSIブランドの象徴であるドラゴンのシールが貼り付けられていた
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