
Core i7-13700の定格設定(PL1=65W/PL2=219W)では、ファンの回転数がアイドル時とあまり変わらず、「MAG CORELIQUID M360」にとってはやや負荷が軽すぎた。そこで、PL1をMaximum Turbo Powerである219Wに設定した状態でも検証をしてみることにした。

まず「OCCT 12.1.4」の結果を確認すると、Package Powerは150~200W、コアクロックもPコアが4.9GHz、Eコアが3.8GHzに向上しているが、CPU温度はおおむね
70~80℃で推移する。さらに「CINEBENCH R23」ではPackage Powerは210~240Wへと増加しているがCPU温度は
90℃以下に抑えられている。

「OCCT 12.1.4」のファン回転数は
1,600~1,800rpm、ノイズレベルは
おおむね43~47dBAまで上昇する。さらに「CINEBENCH R23」では、ファン回転数はフル回転となる
1,950rpm前後、ノイズレベルも
51dBA前後まで上昇し、風切り音はかなり耳障りに感じた。 ただし、これは「MAG CORELIQUID M360」に限った話ではなく、Package Powerが200Wを超えるような運用をする場合はどのようなオールインワン型水冷ユニットを使用してもほぼ同じ結果になる。それよりもCore i7-13700のCPU性能を最大限に引き出すことができている、冷却性能を褒めるべきだろう。 ちなみに「CINEBENCH R23」のスコアを確認してみたところ、定格設定とPL1/PL2=219W設定では、シングルコアテストは1,984pts→2,002ptsとほぼ変わらなかったが、マルチコアテストは18,215pts→26,819ptsへと約47%もスコアが向上した。
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| 定格設定の「CINEBENCH R23」の結果 |
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| PL1/PL2=219W設定の「CINEBENCH R23」の結果 |

Core i7-13700のテストが一段落したところで、続いて第13世代Intel CoreプロセッサのハイエンドモデルCore i9-13900Kでも冷却性能を確認していこう。なおPower LimitはPL1、PL2とも253Wに設定した状態で検証を行った。

まず「OCCT 12.1.4」の結果を確認すると、Power LimitはPL1/PL2とも253Wに設定しているが、実際のPackage Powerは150W前後で推移。CPU温度も
65℃前後までしか上がらなかった。また「CINEBENCH R23」ではPackage Powerは200~230Wに増加しているがCPU温度は
80℃前後までしか上がらず、CPUの発熱を完全に押さえ込むことができている。

「OCCT 12.1.4」のファン回転数は
1,500rpm前後、ノイズレベルは
40~45dBAで、Core i7-13700のPL1/PL2=219W設定時よりは風切り音は小さくなっている。一方、「CINEBENCH R23」では、ファン回転数はやはりフル回転の
1,950rpm前後、ノイズレベルも
51dBA前後まで上昇した。CPUの許容する最大温度まではまだ約20℃の余裕があるため、ファンの回転数を調整してみるのもいいだろう。