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「WD_BLACK SN7100 2TB」(型番:WDS200T4X0E-00CJA0)
直販価格税込21,780円(2025年2月発売)
製品情報(Sandisk)
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Western Digital、NANDフラッシュ事業をSandiskとして分離上場
製品のレビューに入る前に、再びNANDフラッシュ事業を展開することになったSandiskについて簡単に紹介をしておこう。HDD専業メーカーだったWestern Digitalが、旧SanDiskを買収してNANDフラッシュ事業に参入したのは2016年のこと。その後同社はSanDiskブランドの製品を継承しながら、Western Digitalブランドからも製品をリリースしており、2つのブランドのSSDが提供される状況が続いていた。
しかし、2023年10月に市場をリードする地位の確立や、運営効率の最適化を理由にHDD事業とNANDフラッシュ事業の分割を発表。2025年2月には分社化が完了し、今後HDD事業はWestern Digital Corporationが、NANDフラッシュ事業は新たにSandisk Corporationを設立して、移管されることになった。
約3年ぶりに登場した「WD_BLACK SN770」の正統後継モデル
そんなSandiskの人気シリーズ
「WD_BLACK」に属する最新NVMe M.2 SSDが今回の主役である
「WD_BLACK SN7100」だ。2022年3月に登場したメインストリーム向け
「WD_BLACK SN770」の後継製品で、容量は500GB、1TB、2TBの3モデルがラインナップ。また今後より大容量な4TBモデルも予定されている。
バスインターフェイスはPCI Express 4.0(x4)、DRAMキャッシュ非搭載のHMB(Host Memory Buffer)対応モデルながら、今回検証する2TBの公称転送速度はシーケンシャル読込最大7,250MB/s、書込最大6,900MB/s、ランダム読込1,000,000IOPS、書込1,400,000IOPSで、「WD_BLACK SN770」からはいずれも大きく向上。ハイエンド向けの
「WD_BLACK SN850X」と比較しても全く遜色のないパフォーマンスを発揮する。
また専用ユーティリティ
「SanDisk Dashboard」を使えば、よりパフォーマンスを高速化する
「ゲームモード」に設定可能。さらにファイル・フォルダのバックアップや、ディスクのクローンに対応する
「Acronis True Image for Western Digital」も提供され、既存のストレージから新たに購入した「WD_BLACK SN7100」にシステムを簡単に移行することができる。
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「SanDisk Dashboard」では、「ゲームモード」の有効・無効のほか、S.M.A.R.T.の確認やファームウェアのアップデートも可能
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「Acronis True Image for Western Digital」のクローン機能を使えば、現在のシステムをそのまま新ディスクに移行できる
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その他スペックを確認すると、フォームファクタは片面実装のM.2 2280、NANDフラッシュはWestern Digital製3D TLC NANDを採用し、書き込み耐性は500GBが300TBW、1TBが600TBW、2TBが1,200TBW。外形寸法は幅22mm、長さ80mm、高さ2.38mm、重量5.8gで、製品には5年保証が提供される。
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「WD_BLACK」シリーズではおなじみのブラックとオレンジカラーのパッケージ。背面にはSSDを確認できる小窓が設けられている
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