ベンチマークテスト:ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー
ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは⼈気MMO RPGの最新版「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」ベンチマークからだ。「グラフィックス設定」は「最⾼品質」を選択し、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類の解像度で計測を⾏っている。
WQHD解像度までなら判定は最高の「非常に快適」、4K解像度でも「快適」で、画質に一切妥協することなくゲームを楽しめる。またもともとGeForce系グラフィックスカードへの最適化が進んでいるゲームだが、GeForce RTX 4070 Tiに対してはほぼ同等。GeForce RTX 5070に対してはフルHD解像度やWQHD解像度で6%上回る。さらにGeForce RTX 3070からは4K解像度で約40%、WQHD解像度やフルHD解像度では約55%も高いスコアをマークし、換装するメリットはかなり大きいことが分かる。
ベンチマークテスト︓Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマークの結果を確認しておこう。「API」は「DirectX 12」、「総合品質」は「最高」、「レンダリングのスケール」を「100」に変更し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
4K解像度でもフレームレートは159fpsをマークし、「Radeon RX 9070 GAMING OC 16G」で「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」をプレイするなら高解像度・高リフレッシュレートなゲーミングディスプレイを用意したい。またGeForce RTX 5070に比べると、フルHD解像度やWQHD解像度では大きな差はつかなかったが、4K解像度では約6%上回る。さらにGeForce RTX 3070に対してはいずれの解像度でも約60%も上回るスコアをマークした。
ベンチマークテスト:Apex Legends
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。「Apex Legends」にはプリセットが用意されていないため、できる限り高品質になるように設定して、射撃訓練場の一定コースを周回したときのフレームレートを「CapFrameX」で計測した。なお144fpsのフレームレート制限は解除し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類を選択している。
フルHD解像度やWQHD解像度では、300fpsのフレームレート上限に張りついた状態で正直オーバースペック。「Radeon RX 9070 GAMING OC 16G」で、「Apex Legends」をメインに遊ぶなら4K解像度の高リフレッシュレートなゲーミングディスプレイを用意したい。また4K解像度ではGeForce RTX 5070やGeForce RTX 4070 Tiより約7%、フレームレートでは10fps高い結果になった。
ベンチマークテスト:Forza MotorSport
「Forza MotorSport」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「ダイナミックレンダリングクオリティ」は「ウルトラ」、「AMD FSR」または「NVIDIA DLSS」は「バランス」で、それ以外はいずれも最高画質になるように設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
かなりビデオメモリの要求が厳しいゲームだけに、ビデオメモリ8GBのGeForce RTX 3070では、フルHD解像度やWQHD解像度でもビデオメモリ不足のアラートが表示され、テスト中の映像もコマ送りになるシーンが見られた。さらに4K解像度ではビデオメモリが12GBのGeForce RTX 5070やGeForce RTX 4070 Tiでもビデオメモリ不足のアラートが表示され、フレームレートも15%以上の差がついた。「Forza MotorSport」を最高画質でプレイする場合には、GPUの性能はもちろん、ビデオメモリも16GB以上の製品を選択したほうがいいだろう。