「Radeon RX 9060 XT 16GB」のパフォーマンスをチェック
ここからはGIGABYTE「Radeon RX 9060 XT GAMING OC 16G」(以降:Radeon RX 9060 XT)を実際のPCに組み込み、気になるパフォーマンスをチェックしていこう。テストPCのCPUにはRyzen 9 9950X3D、マザーボードはAMD B850チップセットを採用する
ASRock「B850 LiveMixer WiFi」を使用した。
なお比較用のグラフィックスカードはRadeon RX 7600 XTを搭載する
ASRock「AMD Radeon RX 7600 XT Steel Legend 16GB OC」(以降:Radeon RX 7600 XT)、Radeon RX 7600を搭載する
ASRock「AMD Radeon RX 7600 Phantom Gaming 8GB OC」(以降:Radeon RX 7600)、GeForce RTX 5060 Ti 16GBを搭載する
Palit「GeForce RTX 5060 Ti 16GB Infinity 3」(以降:GeForce RTX 5060 Ti)を用意した。
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GPUコアはNavi 44で、バスインターフェイスはPCI Express 5.0に対応する。またブーストクロックは3,130MHz→3,324MHzにチューニング済みで、テスト中は最大3,341MHzまで上昇するのを確認した
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BIOSの情報を確認すると、ベースクロックは1,902MHz、ゲームクロックは2,787MHz、ブーストクロックは3,324MHz
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ベンチマークテスト:3DMark:Speed Way
まずは定番3Dベンチマークソフト「3DMark」から、レイトレーシングやメッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどに対応する最新API DirectX 12 Ultimateを使用するWQHD解像度テスト「Speed Way」を進めていこう。
先代のRadeon RX 7600 XT/Radeon RX 7600との比較では40%以上も上回り、総合スコアは3008、フレームレートは30.08fpsを記録した。当然テスト中の動画もコマ落ちなどなく、滑らかに再生できている。ただし、GeForce RTX 5060 Tiに比べると7割強の性能で、DirectX 12 Ultimateの処理ではGeForce RTXシリーズにはまだ差をつけられている。
ベンチマークテスト:3DMark:Port Royal
影や反射にレイトレーシングを、それ以外の描画にラスタライズを活用するWQHD解像度テスト「Port Royal」の結果も確認していこう。
Radeon RX 7600 XT/Radeon RX 7600との差は60%以上に広がり、RDNA 4アーキテクチャの第3世代レイアクセラレータはかなり優秀であることが分かる。さらにGeForce RTX 5060 Tiとの差も1%未満でほぼ誤差の範囲。レイトレーシングとラスタライズを併用するような処理はかなり得意としているようだ。
ベンチマークテスト:3DMark:DirectX Raytracing feature test
純粋なレイトレーシング性能を計測するため、すべての処理にレイトレーシングを使用する重量級のWQHD解像度テスト「DirectX Raytracing feature test」を確認しておこう。
Radeon RX 7600 XT/Radeon RX 7600との差は「Port Royal」とほぼ同じ。ただし、GeForce RTX 5060 Tiとの差は約20%に広がり、やはり純粋なレイトレーシング性能では未だGeForce RTXシリーズのほうが最適化が進んでいる事がわかる。