ベンチマークテスト:ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー
「3DMark」関連のテストが一段落したところで、ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは⼈気MMO RPGの最新拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」ベンチマークの結果から確認していく。「グラフィックス設定」は「最⾼品質」に設定し、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類の解像度で計測を⾏っている。
もともとGeForceシリーズに最適化されているため、GeForce RTX 5060 Tiに比べるといずれの解像度でも後塵を拝する結果になった。とは言え、判定はフルHD解像度で最高の「非常に快適」、WQHD解像度でも「とても快適」で、WQHD解像度までなら品質に妥協することなくゲームを楽しめる。ただし、4K解像度では判定が「普通」まで落ち込むため、画質を調整するかアップスケーリング技術を併用するといいだろう。
またRadeon RX 7600 XT/Radeon RX 7600との比較では、フルHD解像度で約20%、WQHD解像度で約24%、4K解像度では約26%上回り、GPUの負荷が高くなるにつれて差が広がっていく。
ベンチマークテスト︓Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマークの結果を確認しておこう。「API」は「DirectX 12」、「総合品質」は「最高」、「レンダリングのスケール」を「100」に変更し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
比較的ライトなゲームということもあり、4K解像度でも平均フレームレートは107fpsで、144Hzクラスの高リフレッシュレートなディスプレイを組み合わせたい。またGeForce RTX 5060 Tiとの比較ではフレームレートはほぼ同等、Radeon RX 7600 XT/Radeon RX 7600に比べると、いずれの解像度でも約50%も上回り、先代モデルからのアップデートで劇的に性能を改善できる。
ベンチマークテスト:Apex Legends
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。プリセットが用意されていないため、できる限り高品質になるように設定して、トレーニングの一定コースを周回したときのフレームレートを「CapFrameX」で計測した。なお144Hzのフレームレート制限は解除し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類を選択している。
GeForce RTX 5060 Tiに比べるとフルHD解像度で約5%、4K解像度では約15%の差をつけられている。ただし、Radeon RX 7600 XT/Radeon RX 7600との比較では、いずれの解像度でも30%以上高いフレームレートをマークした。また4K解像度でも111.7fps、WQHD解像度以下では200fpsを超えることから、Radoen RX 9060 XTで「Apex Legends」をメインにプレイする予定なら解像度に関係なく高リフレッシュレートなゲーミングディスプレイを用意したい。
ベンチマークテスト:Forza MotorSport
「Forza MotorSport」のゲーム内ベンチマーク結果も確認しておこう。「ダイナミックレンダリングクオリティ」は「ウルトラ」、「AMD FSR」または「NVIDIA DLSS」は「バランス」で、それ以外はいずれも最高画質になるように設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
最高画質設定では非常に負荷が高いこともあり、Radeon RX 7600ではビデオメモリが不足し、フルHD解像度でもフレームレートが大幅に落ちこんでしまう。またメモリ不足の症状がないRadeon RX 7600 XTとの比較でもフルHD解像度で約35%、WQHD解像度で約41%、4K解像度では約49%上回り、アーキテクチャをアップグレードしたメリットもしっかりと結果に出ている。