「RX9060XT SL 16GO」の構造をより詳しく理解するため、上部構造を構成するクーラーと基板に分解。それぞれどのような設計が用いられているかをチェックしてみよう。
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| 合計12箇所のネジを取り外し、基板およびバックプレートからクーラーを分離させた |
カードの上部全体を覆い、その重量のほとんどを占めるのがトリプルファン設計の大型クーラー。その中心となるのがGPUをフルカバーする銅製の受熱ベースで、さらに周辺のメモリチップやVRMモジュールもまた、メタルプレートを介してヒートシンクに接続されている。 GPUベースプレートには、接触を最大化するために結合された合計4本の「Ultra-fit Heatpipe」が統合。そこから枝分かれするように、ヒートシンク全体に広がっていく構造だ。ヒートシンクのフィンも高密度にヒートパイプと溶接されているほか、効果的にヒートパイプへ風を導くV字形状の「Air Deflecting Fin」が採用されている。
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| GPUコアとはニッケルメッキ処理された銅製ベースで接触。効率的に熱を吸い上げる仕組みになっている |
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| 基板表側のメモリチップやVRMモジュールもまとめて冷やす構造。プレートとの接触部にはサーマルパッドが貼られていた | ヒートパイプは先端側が4本、コネクタ側にはその中の3本が枝を伸ばしている |
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| ヒートシンクは、GPUコアに接する部分と先端部分からなる、2ブロック構造に分かれている | |
それらヒートシンクを放熱する冷却ファンには、オリジナルの「Striped Ring Fan」を採用。ストライプが入ったブレードと独特な形状をした外周リングを組み合わせた構造で、特に横方向からの吸気を高めることで、クーラー全体を通る空気の量を増大させているという。 また、アイドル時にはファン回転を停止する「0dB サイレントクーリング」に対応、スマートなセミファンレス動作により騒音を抑えている。
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| 独自ブレードおよび外周リングを採用した「Striped Ring Fan」。風を逃さずつかまえることで大風量を生み出し、ヒートパイプやフィンに効果的にぶつける設計になっている |
クーラーを取り外すと、「RX9060XT SL 16GO」の“本体”たる基板はカード全長の半分くらいであることが分かる。実装密度は高めながら、ミドルレンジ向けGPU搭載モデルとあって、基板上にはいくつか空きパターンもあるようだ。 また、電源周りを確認すると、レギュレータにはローサイド・ハイサイドMOSFETとドライバICを統合したDr.MOSを採用。さらに「プレミアム パワーチョーク」や「高密度ガラス繊維 PCB」といった、ASRock製マザーボードでお馴染みのコンポーネントも導入されている。
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| クーラーを引き剥がしたことで露出した基板。カード全長は298mmだが、その半分程度の大きさしかない |
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| AMDの最新ミドルレンジGPU「Radeon RX 9060 XT」を搭載。トランジスタ数297億、Compute Unit数32基、ストリームプロセッサ数2,048基で構成される「NAVI 44」を採用する |
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| Dr.MOSやプレミアム パワーチョークを採用する電源周り。PWMコントローラはMPS「MP2868A」が搭載されていた | |
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| 8pin×1仕様の補助電源コネクタ。すぐ隣にはARGB LEDピンヘッダとLED ON/OFFスイッチが実装されている | GDDR6メモリチップはSK hynix製で、基板の表と裏を合わせて8枚で16GBを構成している |