ベンチマークテスト:ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー
ここからは、より実際のゲームプレイ時に近い環境でパフォーマンスで世代間のパフォーマンスを比較するため、ゲーム系ベンチマークやゲームプレイを通じた検証を進めていく。まずは人気オンラインRPGの最新アップデートである「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」の公式ベンチマークで、グラフィックス設定は「最高品質」、解像度を1,920×1,080ドット(フルHD)/2,560×1,440ドット(WQHD)/3,840×2,160ドット(4K)の3パターンに設定して計測を行った。
Radeon RX 9060 XTは前世代に20~30%ほどのスコア差をつけており、実ゲームにおいても変わらず大きな性能差をマーク。スコア評価ではフルHDで“非常に快適”、WQHDで“とても快適”な水準を満たしている。また4K環境でも“やや快適”に達し、“普通”止まりだった前世代GPUとの違いを実感できた。ちなみに16GB版と8GB版はスコアの数値がほぼ変わりなく、FFXIVをプレイするならどちらでもよさそうだ。
ベンチマークテスト:Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
次は軽快な動作が要求されるFPS系タイトルから、タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」を実行する。APIは「DirectX 12」、総合品質は「最高」、レンダリングのスケールを「100」に設定し、ゲーム内ベンチマークを使用してフルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測を行った。
フルHD/WQHDではかなり高水準な平均fpsをマーク、高リフレッシュレートなゲーミング液晶のポテンシャルを引き出したハイレベルなプレイが楽しめる。4Kでも平均100fpsに達していることから、FPSタイトルとしては多少物足りないが十分にプレイは可能だ。
また、すべての環境で前世代GPUに比べて50%前後の性能向上を達成、パフォーマンスの劇的な向上が実感できるだろう。ただし軽量級タイトルな故か、16GB版と8GB版ではほとんど挙動に変化がなかった。
ベンチマークテスト:Apex Legends
続いてバトルロイヤルゲームの人気タイトル「Apex Legends」を実際にプレイし、その際の挙動を見ていこう。グラフィックス設定は可能な限り高品質になるよう選択しつつ、フレームレートの144fps制限を解除(300fps上限)。解像度は同様にフルHD/WQHD/4Kの3パターンで平均フレームレートを計測している。
Radeon RX 9060 XTは前世代GPUから40%以上も平均フレームレートが向上しており、性能の上積みが実感できる。Radeon RX 7600 XT/Radeon RX 7600がようやくフルHDで達成していた200fpsにWQHD解像度で並ぶなど、文字通りワンランク上のプレイ体験が楽しめる。なお、Apex Legendsでも16GB版と8GB版でパフォーマンスに違いは出なかった。
ベンチマークテスト:モンスターハンターワイルズ
さて、お次はハンティングアクションの人気タイトル最新作「モンスターハンターワイルズ」のベンチマークテストを実行する。グラフィックプリセットは「ウルトラ」、アップスケーリングは「AMD FSR」、フレーム生成を「ON」、アップスケーリングモードは「バランス」、レイトレーシングは「高」に設定。フルHD/WQHD/4Kの解像度3パターンにて計測を行った。
ビデオメモリ8GBでもVRAM使用量があふれてしまう重量級テストとあって、ここにきて16GB版が本領発揮。8GB版に対して50%前後の大差をつけることになった。同じビデオメモリ16GBを搭載するRadeon RX 7600 XTに対しても同等の差をつけ、最新GPUとしての貫禄を見せつけている。モンスターハンターワイルズのプレイを考えるなら、8GB版ではなく16GB版のRadeon RX 9060 XTをチョイスすべきだろう。