ベンチマークテスト:3DMark Steel Nomad
引き続き「3DMark」から、DirectX 12(DirectX 12 Future Level 12)に対応する4Kテストの「Steel Nomad」を実行。「Speed Way」とは異なりレイトレーシングを使用しないテストのため、最新環境における純粋なラスタライズ性能を確かめることができる。
Radeon RX 9060 XTは前世代に60%以上の差をつけるスコアをマークしており、GPU性能の大幅な向上が実感できる。4K解像度の重量級テストながらフレームレートも40fpsに迫り、シングルプレイのタイトルなら遊べなくはないという水準に。なお、16GB版と8GB版の間にもわずかながらスコア差が開いていることから、ビデオメモリの違いも多少影響しているようだ。
ベンチマークテスト:3DMark Time Spy
次も同じく「3DMark」より、DirectX 12(DirectX 12 Future Level 11)に対応する定番ベンチマークの「Time Spy」を実行。テストプリセットはWQHD解像度の「Time Spy」と4K解像度の「Time Spy Extreme」を両方使用した。
どちらのテストにおいても、Radeon RX 9060 XTは前世代から約50%ほどスコアを伸ばしている。WQHDゲーミングがターゲットのGPUとあってTime Spyにおけるフレームレートは110fpsオーバー、4KのTime Spy Extremeでも50fps前後と健闘していた。実際のゲームプレイにおいてもWQHD環境ではかなりのパフォーマンスが期待できそうだ。
なお、16GB版はすべてにおいて8GB版を上回っているものの、その差はごくわずか。Time Spy系の計測において、ビデオメモリの違いはあまり影響していないようだ。
ベンチマークテスト:3DMark Fire Strike
「3DMark」系のラストは、いまだゲーミングシーンにおいて少なくないタイトルが採用している、Direct X11に対応する「Fire Strike」だ。テストプリセットはフルHD環境の「Fire Strike」、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」、4K解像度の「Fire Strike Ultra」をすべて実行した。
これまで同様に16GB版と8GB版のスコアはほぼ同等で、前世代GPUを約20%上回るパフォーマンスを発揮した。ベンチマーク中のフレームレートもFire Strikeで約200fps、Fire Strike Extremeで約100fpsと、申し分のない滑らかさ。Fire Strike Ultraでも50fps以上をマークしていたことから、タイトル次第ではDirect X11環境における4Kプレイも視野に入ってくる。