シャーシに4本のネジで固定されているトップパネル
トップパネルにも、フロントと同様にパンチング加工が施されたフルスチールメッシュパネルが採用されている。通気孔は本来、吸排気をスムーズに行うための機能的な部分だが、これを複数のパネルに取り入れることで、デザイン面でも強い印象を与えることに成功している。また、ミニPCケースということもあり、1枚あたりのパネル面積はそれほど大きくはない。よって、複数の通気孔を設けても、剛性が損なわれるような心配はなさそうだ。

なおトップパネルは取り外しが可能。固定方法はトップパネルとは異なり、パネル側面にある左右各2箇所のネジ留めで、ツールフリー機構は採用されていない。頻繁に取り外す場所でもないため、多少の面倒は許容範囲内だが、ネジを外すにはフロントパネルと両サイドパネルの3面を外さなければならない。構造上とは言え、ここは少し面倒に感じる人もいるだろう。

なお、内部にはダストフィルターが装備されている。プラスチック製の枠が、トップパネルの折り返し部分に引っかかる構造で、取り外しは比較的スムーズに行うことができた。
強化ガラス製左サイドパネルとスチール製右サイドパネル
今流行のピラーレスデザインPCケースのようなパノラマ志向ではないものの、左サイドパネルには3mm厚の強化ガラスを採用。内部構成パーツを見て楽しむ魅せるPCケースの要素も持ち合わせている。
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シャーシへの固定は前方の折り返し面、上下各1本のネジ留め式。取り外しにはフロントパネルを開放状態にする必要がある
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パネルサイズは実測で幅約430mm、高さ約245mm。前後縦列にはスチール製のプレートが装着され、いわゆるベゼル部分は4辺いずれも約15mmだった。なお出荷時には表裏に保護フィルムが貼られているが、ガラス色は透明に近く、輝度の高いイルミネーションはそのままの輝きで楽しむ事ができる。
右サイドパネルは実測で幅約430mm、高さ約290mmのスチール製。前方は幅約134mm、高さ約264mmにわたる通気孔仕様だった。これは内部構造に関わるもので、詳細はのちほど触れる事になる。
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左サイドパネル同様、シャーシには前方の折り返し面、上下各1本のネジ留め式を採用。着脱にはやはりフロントパネルを一度取り外す必要がある
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リアパネルデザイン
当然だがリアパネルを見ると、CH260が一般的なミドルタワーPCケースではないことを再認識させられる。右手の上~中段にかけての半分以上は正方形のパンチング加工による通気孔で、冷却ファンの増設スペースとして活用できる。さらに左手の大きなカットはマザーボードのバックパネル。その上には、電源ケーブル用の3pinインレットがあり、電源ユニットが後方マウントではないことが分かる。

さらに下段左側には拡張スロット用の金具が配置されており、その右側の空きスペースは冷却ファン増設スペースの延長として、通気孔が設けられている。
ほぼ一面にわたる通気孔仕様のボトムパネル
本体を逆さまにしてボトム面を見ると、なるほどフルスチールメッシュパネルを謳うだけあって、一面にわたり正方形のパンチング加工による通気孔仕様だった。そして四隅にはインシュレーター(台座)がネジ留めされており、設置面には滑り止めゴム(約23mm四方)が貼り付けられている。見えない部分も仕事は丁寧で、CH260の質感の高さを窺わせる。
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プラスチック製インシュレーターの高さは実測で約14mm。シャーシには中心部のネジで固定されている。取り外し自体は可能だが、組み込み工程にその必要性はない
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