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ASRock「B650M Pro X3D WiFi」 市場想定売価税込23,980円(2025年3月28日発売)
製品情報(ASRock)
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旧チップ搭載モデルながらPCIe 5.0対応、X3D向けに最適化された廉価マザーボード
今回取り上げる
「B650M Pro X3D WiFi」のコンセプトはシンプルで、“ゲーミングCPU”ことRyzen X3Dシリーズをお手頃価格で運用するために登場したマザーボードだ。立ち位置としては
「B850M Pro RS WiFi」の下位モデルにあたり、チップセットに1世代前のAMD B650を採用することでコストを引き下げ、2万円台前半の価格で発売された。
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旧世代チップを搭載しながら装備は最先端。Ryzen X3Dシリーズベースのマシンをお買い得に組みたい向きに、大注目のマザーボードが「B650M Pro X3D WiFi」だ
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もちろん単に安価なだけでなく、B650マザーボードでは珍しく拡張スロットとM.2スロットの両方がPCI Express 5.0に対応。Ryzen X3Dシリーズとともに、最新のグラフィックスカード・ストレージが運用できる仕様になっている。
ちなみに製品名に「X3D」が入っているのは、メーカー担当者いわく「メモリ周りなどを中心にX3DシリーズCPUに最適化している」という理由から。まさにRyzen X3Dシリーズのためのマザーボードというわけだ。
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ゲーマーに圧倒的な支持を受ける“ゲーミングCPU”ことRyzen X3Dシリーズ。通常モデルを差し置いて、X3Dモデルのみ売り切れという価格表を目にする機会も多い
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そして電源回路は、Dr.MOSによる8+2+1フェーズというややコスト意識を感じる構成だが、ヒートシンクはそれなりのサイズをしっかり装備。Ryzen X3Dシリーズをどこまで安定して運用できるかについては、後ほど検証する必要があるだろう。
さらにメモリスロットは、最大8,000MHzのオーバークロックメモリに対応するDDR5×4構成。ストレージはPCI Express 5.0(x4)対応のBlazing M.2×1と、PCI Express 4.0(x4)対応のHyper M.2×2を搭載する。特にBlazing M.2スロットには標準でアルミ製ヒートシンクを備えるほか、放熱性の高いPCBに熱を逃がす「M.2ボトムヒートシンク」を組み合わせ、サンドイッチ構造で冷却を行う仕様だ。
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「B650M Pro X3D WiFi」の総重量は、実測で861.5g。エントリー向けのMicroATXモデルとあって、比較的軽量な部類に入る
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そのほか、グラフィックスカード用の拡張スロットはPCI Express 5.0(x16)に対応。アンカーポイントを追加し強力なラッチを備えた「強化スチールスロット」になっており、重量級のハイエンドグラフィックスカードもタフに受け止めることができる。
そしてネットワークは、Dragon RTL8125BGによる2.5ギガビット有線LANとWi-Fi 6Eに対応。合計8ポートのUSBを備えるなど、インターフェイスも決して貧弱というわけではない。