ドライブベイレイアウト:CPUクーラーメンテナンスホール裏
ドライブベイ収納スペースは1箇所のみ。現在のストレージ事情はマザーボードへのM.2 SSD搭載が主流だけに、CH260のようなミニPCケースの場合、必要最低限の装備に留める思い切った設計ができるようになった。そんな貴重な搭載スペースは、マザーボードトレイ背面にある。
CPUクーラーメンテナンスホールを塞ぐように装備されているのが、マニュアル表記によるパーツ名
「HDD mount」だ。シャーシには4本のネジで固定されており、ここに2.5インチSSDまたは3.5インチHDDのいずれか1台が搭載できる。
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HDD mountの固定には要所で使われている皿ネジ(Sunk Screws/画像右手)ではなく、重量物にも耐えられるひとまわり太いインチネジ(画像左手)が使用されていた
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次に実際に3.5インチHDDと2.5インチSSDをそれぞれ搭載したイメージをご覧頂こう。HDD mountへの固定方法は最もオーソドックスな"ベタ置き”で、3.5インチHDDは付属の「HDD Screws」、2.5インチSSDは同じく「Motherboard Screws」を使用。搭載は背面からのネジ留めになるため、HDD mountは一旦取り外して作業することになる。
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3.5インチHDDの搭載例。コネクタを右方向に固定した場合、後方までの距離は実測で約75mm。逆にコネクタを左方向に固定した場合は約45mmのスペースしか確保できない
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なお、HDD mountへの搭載向きについて、コネクタ方向は2.5インチSSD/3.5インチHDD共に左右どちらでも固定はできる。ただし後方(画像方向)の一部がカットされているため、マニュアルには記載がないものの、コネクタは右側に向けてのマウントが正解だろう。
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2.5インチHDDもコネクタは右方向で固定。ちなみにコネクタの位置は3.5インチと同じなので、後方までのスペースは約75mmだった
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全4段の拡張スロット
MicroATX規格対応のミニPCケースだけに、拡張スロットは全4段。出荷時の様子を確認すると、上から3段は正方形のパンチング加工による通気孔仕様。最下段は切り欠きを設けた通気孔無しタイプだった。

独立した拡張スロット金具は、インチネジで固定。最下段を外す際は、IO Panelを一度取り外さなければ一般的なドライバーが使用できない。
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拡張スロット金具の固定はPCケース内部からのインチネジ留めだけに、背面はリアパネルより一段凹んだ状態になっている
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「吊り下げ式」の電源ユニット搭載スペース
この手のPCケースの多くは、電源ユニットを前寄りにマウントするスタイルを選択している。CH260も例外ではなく、右側面前方にスペースを設け、出荷時より内部には中継ケーブルが配線されていた。まずは画像で場所を確認してみよう。

左右に対をなすレールのような存在から、一見してサイドファン増設スペースにも見えるが、ここが電源ユニットの搭載エリア。上部には
「PSU bracket」が装備され、天井から吊すスタイルである事がわかる。

PSU bracketはマザーボードトレイ背面側から下部2箇所を引っ掛け、上部2箇所でネジ留め。構成パーツの中でも重量がある電源ユニットをしっかり固定するため、見た目はやや華奢にも感じるが、思いのほか頑丈にできている。
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PSU bracketを固定する左右のネジ穴は上下45mmの幅に計7箇所あり、設置位置が調整できるようになっていた
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配線済みの内部中継ケーブルは長さ約400mm。背面上部には3pinインレットがあり、ここにACケーブルを挿し込む仕掛け
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なお電源ユニットは一般的なミドルタワーPCケース同様、ATX規格に対応。有効スペースは奥行き150mmで、さすがにロングタイプの電源ユニットは選択できない。