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CFD「W5CU6400CS-16GC38F」 実勢売価税込23,000円前後(2025年5月発売)
製品情報(CFD販売株式会社)
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高クロック耐性と安定性が向上したCUDIMM
製品の概要に入る前にまずはCUDIMMについて簡単に紹介をしておこう。現在コンシューマ向けPCのメモリには、主にUDIMM(Unbuffered DIMM)もしくはSO-DIMM(Small Outline DIMM)が使用されているが、DDR5世代になって動作クロックが飛躍的に向上したのに伴い、電気的なノイズの増加や信号の乱れ(ジッター)、データの不整合といった問題が発生するようになった。
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クロック信号を再駆動する「CKD」。特に6,400MHz以上の高クロック動作時の安定性を向上できるとのこと
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そのような問題を解消するためCUDIMMには、新たにクロック信号を再駆動する「CKD」(Client Clock Driver)と呼ばれるチップが追加されている。これにより、メモリ信号のノイズやジッターを最小限に抑えることができ、メモリの高クロック化が可能。さらに安定性を改善する効果も期待できるわけだ。
ちなみに現時点でDDR5 CUDIMMに対応するのはIntel Core Ultra 200Sシリーズのみだが、コネクタやピン数はDDR5 UDIMMと互換性があるため、従来のシステムでもBIOSをアップデートすればDDR5 UDIMMとして使用することはできる。
CFD Standard初のDDR5 CUDIMM「W5CU6400CS-16GC38F」
そんなCUDIMMを採用するCFD Standardブランド初の製品が、今回の主役である
「W5CU6400CS-16GC38F」だ。これまでCUDIMMといえば、動作クロックが8,000MHzを超えるエンスージアストやオーバークロッカーをターゲットにした製品が中心だった。
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6,400MHzに対応するDDR5 CUDIMM「W5CU6400CS-16GC38F」。容量は16GBモジュールが2枚セットになったデュアルチャネルキットとして提供される
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一方、「W5CU6400CS-16GC38F」はより幅広い層をターゲットにしているため、動作クロックは6,400MHzとCUDIMMとしてはやや控えめ。その分、価格もCUDIMMでは最安クラスで、マザーボードの要求も低くなるため、手が出しやすくなっている。
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DRAMチップなどを効率よく冷やすため、極薄のグラフェン銅箔ヒートシンクが貼り付けられている
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またメモリタイミングは6,400MHzのメモリとしては低いCL38-38-38-76に設定され、低遅延な動作が可能。動作電圧は定格から+0.2Vの1.3Vで、DRAMチップを効率よく冷却するため一般的なアルミヒートシンクに比べて約10倍の熱伝導率(2,000W/m/k)を誇る
「グラフェン銅箔ヒートシンク」を標準装備する。
容量は16GB×2の32GBで、メモリチップにはCFDが独自に選別した高品質なものが採用されるほか、工場出荷前に全品動作確認済み。さらに製品には限定の永久保証に加えて、相性問題が発生した場合でも購入後1ヶ月以内であれば返品対応を受けられる
「相性保証」が提供される。
ちなみにCFD Standardからは、今回検証する「W5CU6400CS-16GC38F」の他に、以下のデスクトップPC向けDDR5 UDIMMとノートPC向けDDR5 SO-DIMMメモリが同時に発売されている。
デスクトップPC向け
- W5U6400CS-32GC38F:DDR5-6400/32GB×2
- W5U6400CS-16GC38F:DDR5-6400/16GB×2
- W5U6000CS-32GC38F:DDR5-6000/32GB×2
- W5U6000CS-16GC38F:DDR5-6000/16GB×2
- W5U5600CS-32GC46F:DDR5-5600/32GB×2
- W5U5600CS-16GC46F:DDR5-5600/16GB×2
ノートPC向け
- W5N5600CS-32GC46:DDR5-5600/32GB×2
- W5N5600CS-16GC46:DDR5-5600/16GB×2
- D5N5600CS-32GC46:DDR5-5600/32GB×1
- D5N5600CS-16GC46:DDR5-5600/16GB×1
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CFD Standardからは「W5CU6400CS-16GC38F」の他にも、ノートPC向けのDDR5 SO-DIMMやグラフェンヒートシンクを搭載したデスクトップ向けDDR5 UDIMMが販売されている
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Ryzenシリーズや、第14/13/12世代Intel Coreプロセッサなど、CUDIMM非対応のCPUを使用しているなら、これらの製品を選択するといいだろう。またどのメモリを選択すればいいのかわからない場合には、用途に合わせた最適なCFDブランドのメモリを提案してくれる
「メモリコンシェルジュサービス」を活用したい。