ベンチマークテスト:Cyberpunk 2077:Phantom Liberty
オープンワールド型アクションRPG「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。「クイックプリセット」は「レイトレーシング:オーバードライブ」、「解像度スケーリング」は「DLSS Super Resolution」、「DLSS Super Resolution」は「バランス」、「DLSS Multi Frame Generation」は「4X」に設定し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行っている。
やはりマルチフレーム生成の効果は大きく、フレームレートは4K解像度でも100fps以上、WQHD解像度では180fps以上、フルHD解像度では約280fpsで、いずれの解像度でも快適なプレイは間違いなし。ビデオメモリも不足することはなく、いずれも最高画質でゲームをプレイできる。
ベンチマークテスト:モンスターハンターワイルズ ベンチマーク
モンスターハンターシリーズ最新作「モンスターハンターワイルズ」のベンチマーク結果を確認していこう。「グラフィックプリセット」は「ウルトラ」、「アップスケーリング」は「NVIDIA DLSS」、「フレーム生成」は「ON」、「アップスケーリングモード」は「バランス」、「レイトレーシング」は「高」で、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
4K解像度やWQHD解像度でも判定は上から2番目の「快適にプレイできます」、フルHD解像度では最高判定の「非常に快適プレイできます」を獲得し、最高画質の設定でも解像度に関係なく快適なゲームプレイを楽しめる。
ベンチマークテスト:Battlefield 6オープンベータ
ゲームベンチマークのラストは、まもなく発売予定の注目ゲーム「Battlefield 6」のオープンベータテストの結果を確認していこう。「グラフィックのクオリティー」は「最高」、「アップスケーリング技術」は「NVIDIA DLSS」、「マルチフレーム生成」は「4」、「アップスケーリングのクオリティ」は「バランス」に設定し、ゲームプレイ中のフレームレートを「CapFrameX」で計測した。なお解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類を選択している。
最新ゲームにしては比較的グラフィックスカードへの負荷は軽いようで、4K解像度でも250fps超え、フルHD解像度では600fpsを超えるフレームレートをマークしており超解像技術を使う必要はないだろう。なお「Battlefield 6オープンベータ」にはベンチマークモードが実装されておらず、同じ環境でのテストが難しいこともあり「GeForce RTX 5070 12G GAMING TRIO OC」とGeForce RTX 5070 Founders Editionでは明確な違いは出なかった。
ベンチマークテスト:消費電力
ゲーム関連のベンチマークが一段落したところで、消費電力をチェックしておこう。アイドル時は起動直後10分間放置した際の最低値を、高負荷時はストレステスト「3DMark:Steel Nomad Stress test」実行時の最高値を採用した。
アイドル時の消費電力は省電力機能が働き、80W前後にとどまる。また高負荷時の消費電力も、最大370WでMSIが推奨している650W以上の電源ユニットを用意してやれば、ハイエンドCPUを組み合わせた場合でも容量が不足することはないだろう。
圧倒的な冷却性能を発揮する「TRI FROZR 4」
テストセッションのラストは、「GeForce RTX 5070 12G GAMING TRIO OC」に実装されているMSI自慢のオリジナルトリプルファンクーラー「TRI FROZR 4」の実力を確認していこう。なおストレステストには「3DMark:Steel Nomad Stress Test」を使用した。
ファン回転数は1,775rpm前後、回転率は最大でも45%で頭打ちながらGPU温度は最高67℃、メモリ温度は最高64℃までしか上がらず、冷却性能にはまだまだ十分に余力が残されている。またファンのノイズもCPUを冷却するオールインワン型水冷ユニットのほうが大きく、全く気にならなかった。
最新ゲームでの4K解像度も視野に入るお手頃アッパーミドル
イマドキのゲームでは、レイトレーシングの対応や高画質化に伴いビデオメモリの使用量が増大し、8GBではフルHD解像度でもメモリが不足するシーンが増えている。一方、12GBのビデオメモリを搭載する「GeForce RTX 5070 12G GAMING TRIO OC」は、WQHD解像度までなら「Battlefield 6」「DOOM The Dark Age」「アサシン クリード シャドウズ」といった最新ゲームでも全く問題ない。4K解像度でも明確にメモリ不足と思われる症状が発生したのは「DOOM The Dark Age」のみで、それ以外については快適な環境でゲームを楽しむことができた。
さらに当初は少なかったマルチフレーム生成に対応するゲームも順調に増えてきており、GeForce RTX 50シリーズの性能を引き出す事ができる環境も整ってきた。
アッパーミドルとしてはカード長が338mmもあるため、PCケースのクリアランスが必要だが、冷却性能や静音性は非常に高い。
GeForce RTX 5060 Ti 16GBは価格とメモリ容量のバランスで魅力的に映るかもしれない。しかし、CUDAコア数やメモリ帯域の差は歴然としており、ゲームパフォーマンスではGeForce RTX 5070が圧倒的に有利だ。さらに検証結果からも、12GBのメモリで不足を感じることはほぼない。そう考えれば、プラス1万円前後の投資で入手できるMSI「GeForce RTX 5070 12G GAMING TRIO OC」は、圧倒的に“買い”のモデルではないだろうか。
提供:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社