ベンチマークテスト:Cyberpunk 2077:Phantom Liberty
オープンワールド型アクションRPG「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」におけるパフォーマンスをチェックし、ゲーム系検証を締めくくろう。クイックプリセットは「レイトレーシング:オーバードライブ」で、解像度スケーリングは「DLSS Super Resolution」、DLSS品質は「バランス」、DLSS Multi Frame Generationは「4X」に設定し、ゲーム内ベンチマークを使用して解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測を行った。
かなり負荷の高い「レイトレーシング:オーバードライブ」プリセットをベースとしていながら、フルHDで300fpsオーバー、WQHDで200fpsを余裕で上回る優秀なパフォーマンスを発揮した。フレーム生成の効果はかなりのもので、4Kでも快適プレイ問題なしな120fps以上をマーク。Core Ultra 7 265KFとGeForce RTX 5070 Tiを搭載した環境であれば、解像度を制限されず好きな設定でプレイ可能だ。
「ZEFT Z57CM」が搭載するクーラーの冷却性能
「ZEFT Z57CM」はCPUの冷却に360mmラジエーターのオールインワン型水冷ユニット、グラフィックスカードは3連ファンクーラー装備の高冷却モデルを採用している。いずれも優れた冷却性能が期待できる構成、実際にストレステストを動作させ、その際の挙動を確かめてみよう。
なお、CPUの検証には「Cinebench 2024:Minimum Test Duration:30 minutes」、グラフィックスカード用には「3DMark Steel Nomad Stress Test」を使用している。(室温約27℃)
まずCPUの結果から見ていくと、動作クロックはPコア5.2GHz前後、Eコアが4.6GHz前後を安定して維持している。温度もおおむね74~76℃で推移しており、80℃を超えるシーンはなく、しっかりCPUを冷やし切れている。大型ラジエーターを備える水冷ユニットの性能はもちろん、フロントからトリプル140mmファンで豊かに風を取り込めるエアフロー設計も貢献しているようだ。
そしてグラフィックスカードの方は、公称のブーストクロックを大幅に上回る2.8GHz前後を安定してマーク。それでいてGPU温度も70℃をわずかに上回る程度と、かなり低く抑え込まれていた。CPUとグラフィックスカードともに、優秀な冷却機構のおかげで最大限のパフォーマンスを発揮できているようだ。
「ZEFT Z57CM」の消費電力
最後は「ZEFT Z57CM」が動作している際の消費電力をチェックし、各種検証を締めくくろう。ストレステストの「3DMark Steel Nomad Stress Test」を動作させた際を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した際の最低値をアイドル時として、それぞれワットチェッカーで計測を行った。
アイドル時は約100Wとそれなりの数値に収まっており、高負荷時も423Wとまだまだ余裕あり。850Wの電源ユニットを搭載する「ZEFT Z57CM」にとって、電力変換効率が最も有利になるシステム負荷率50%で動作していた。これだけのマージンがあれば、長期間使用して多少電源がヘタった場合でも電力不足になることもないだろう。
秀作アルミケースを採用した妥協なきイケメンゲーミングPC
「MasterFrame 600」は、Cooler Masterが送り出した最新の本格派アルミケースとあって、その存在感は特筆モノだ。上質な金属の質感がたまらなく、このゲーミングPCを実に買ったぞ感あるプロダクトへと押し上げている。
そしてガラスパネル越しに眺めるケース内部には、ホワイト×シルバーのコンセプトでカンペキにコーディネートされた最新パーツを搭載。DLSS 4に対応するGeForce RTX 5070 Tiを搭載していることもあり、最新タイトルの4Kプレイも可能なパフォーマンスを発揮してくれた。
さらに老舗のBTOメーカーであるパソコンショップSEVENらしい、圧倒的な情報量の注文ページも要チェックなポイント。単なる製品のスペックだけでなく、主要なトピックが丁寧にまとめられており、都度検索する必要なくパーツ選びに没頭することができる。
「ZEFT Z57CM」の構成パーツには「MasterFrame 600」をはじめ高価なパーツが含まれることから、決して安い買い物ではない。しかし投じたコスト以上の満足感が得られる、ハイレベルでコストパフォーマンスがとれたゲーミングマシンだと感じた。
協力:パソコンショップSEVEN