Thunderbolt 3接続の外付けGPU BOXを試す
そのサイズとのトレードオフとして、グラフィックスカードを増設することができないミニPC。内蔵GPUに高性能なRadeon 780Mを搭載しているとは言え、本格的にゲームをする場合にはどうしてもパフォーマンスが不足する。
その欠点を解消するため「AuBox 8745HS」では帯域幅40GbpsのUSB4ポートを搭載し、Thunderbolt 3接続の外付けGPU BOXを増設することができる。そこでテストセッションのラストはGeForce RTX 4070 SUPERを搭載した「Razer Core X Chroma」を用意して、どの程度性能がアップするのか確認してみることにした。
Thunderbolt 3では帯域幅はPCI Express(x4)に制限されるが、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」のフルHD解像度でも「最高画質」で最高判定を獲得するなどその効果は圧倒的。さらに「レインボーシックス シージ エックス」では高リフレッシュレートなゲーミングディスプレイも十分に視野に入る性能を発揮する。
近頃では、外付けGPU BOX(スタンド)も2万円台からから購入可能。さらにモバイルGPUを使用したコンパクトな製品も登場していることから、必要に応じて導入を検討してみるといいだろう。
タワー型デスクトップPCの代替としても活躍できるコスパ良好なミニPC
モバイル向けとは言え、高クロックな8コア/16スレッドCPU Ryzen 7 8745HSを搭載していることもあり、純粋なプロセッサ性能についてはデスクトップ向け最上位APUであるRyzen 7 8700Gに匹敵するパフォーマンスを発揮した。ミニPCにありがちな冷却ファンのノイズも耳障りではなく、3Dレンダリングや動画のエンコードなど、長時間高負荷作業を行う場合でも気になることはないだろう。
一方で、コストダウンの影響か無線LAN機能は最大転送速度1,201MbpsのWi-Fi 6、ストレージもPCI Express 3.0(x4)接続のNVMe M.2 SSDを採用するなど、イマドキのデスクトップPCに比べると見劣りする部分はある。
またメモリもシングルチャネル動作のため、そのままでは内蔵GPUのグラフィックス性能を十分に発揮できないのも残念なところ。とは言え、カバーを開けるだけで各種スロットにアクセスできる設計によりアップグレードは簡単だ。さらにThudnerbolt 3互換のUSB4を搭載したことで、外付けGPU BOXにも対応する「AuBox 8745HS」は、ミニPCとしての運用はもちろん、タワー型デスクトップPCの代替としても十分に活躍してくれるだろう。
協力:CHUWI