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ゲーム系検証のラストは、オープンワールド型アクションRPG「サイバーパンク2077:仮初めの自由」における挙動を見ていこう。クイックプリセットは「レイトレーシング:オーバードライブ」で、解像度スケーリングは「DLSS Super Resolution」、DLSS品質は「バランス」、DLSS Multi Frame Generationは「4X」に設定し、ゲーム内ベンチマークを実行。解像度はフルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測した。
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重量級タイトルかつかなり重めの設定ながら、DLSS4が有効に機能しておりフルHDなら平均160fps以上の滑らかさで快適プレイが可能だ。その一方で、解像度を上げるとビデオメモリの使用量が溢れてしまい、ガクンとフレームレートが落ちてしまう。なんとも対象的な結果だが、ビデオメモリへの要求が高いタイトルの場合は、特に設定に注意する必要がありそうだ。
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各種ベンチマークテストによるパフォーマンス検証はここまで。本項では、「MAG Infinite E1」が高負荷時にどのように動作していたのか、その冷却性能について確認しておこう。 なお検証用のストレステストとして、CPUは「Cinebench 2024:Minimum Test Duration:30 minutes」、グラフィックスカードは「3DMark Steel Nomad Stress Test」を使用した。(室温23℃)
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まずCPUの結果から見ていくと、CPU温度は概ね70℃台半ばで安定しており、仕様上の最大動作温度である100℃にはだいぶ余裕がある。冬季のテストである点を差し引いても、十分に冷却できているようだ。その冷却を担うリテール準拠のクーラーは、フルロード時こそ低音が響くものの、(後述するが)メインの騒音源は別に存在していたため、それほど気にならなかった。
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グラフィックスカードの方はというと、やはりGPU温度は75℃前後と余裕たっぷり。そして冷却ファンは、高負荷が続く中で緩やかに回転数が増加。過度な回転による騒音の拡大を抑えつつ、スマートに冷やすというコンセプトのようだ。 その一方で、どちらのテストでも騒音が気になったのはリアの排気ファン。特にCPUのストレステストを実行した際はフル回転に達し、それぞれのクーラー以上の動作音を発していた。
最後は「MAG Infinite E1」の動作中における消費電力をチェックし、各種検証を締めくくろう。ストレステストの「3DMark Steel Nomad Stress Test」を動作させた際を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した際の最低値をアイドル時として、それぞれワットチェッカーで計測している。
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高負荷時でも最大240W未満に留まっていることから、500Wの電源ユニットを搭載する「MAG Infinite E1」にとっては十分な余裕が確保できている。システム負荷率は50%に近く、変換効率の面でも理想的と言っていい動作環境だった。
パーツ構成など細部にコストを意識した部分も見受けられるが、(冒頭で触れた)「フルHD環境でのゲーミングに最適」という謳い文句に偽りはない。フルHD解像度ならほとんどのゲームで快適なプレイが楽しめるほか、一部のヘビー級タイトルであっても、DLSSを併用することで、高めの画質設定でも余裕を持って楽しめた。タイトル次第ではWQHD解像度以上でのプレイも視野に入るなど、エントリーゲーミングPCとして十分満足できるパフォーマンスを備えている。
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旧世代ながらミドルレンジ向けCPUとして性能に定評のあるCore i5-14400F、DLSS 4に対応する最新ミドルGPUのGeForce RTX 5060、十分なメモリ容量と、そのパフォーマンスを支えているのは絶妙なスペック構成。ビデオメモリが溢れてしまうようなタイトルや高解像度設定で力不足を感じることはあっても、エントリーゲーマーが求める用途にはしっかり応えてくれるだろう。 データ用ドライブが非搭載である点や、やや静音性に難のあるリアファンなど、気になる部分がないわけではない。しかしいずれもユーザーが多少手を入れることで解決する要素であり、カスタマイズ次第で使い勝手はさらに向上するはずだ。
提供:エムエスアイコンピュータージャパン株式会社