電力無制限の設定でも冷却性能をチェック
続いて、Power Limitが事実上無制限になる「ASRock Extreme Mode」を選択した場合でも冷却性能を確認してみることにしよう。
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「ASRock Extreme Mode」ではPL1、PL2とも事実上無制限となる4,095.9Wに設定される
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Package Powerが225W前後で推移する「Cinebench 2026」の結果は平均温度が77.1℃、最高温度が83℃で「Intel Default Mode」から大きく変わらない。また「OCCT 15.0.13」では、Package Powerが300W前後まで上昇するが、平均温度は約94.5℃、最高温度は103℃で、一度も105℃に達することはなかった。このことから「Sigma L36 BK ARGB」の冷却性能は公称値通り、TDP300Wで間違いないだろう。
ファンの回転数はいずれのテストでも2,100rpm前後、騒音値は約46dBAまで上昇していた。
ディスプレイ付きAIO水冷ユニットの入門機としてオススメ
IPS液晶搭載のオールインワン型水冷ユニットとしては最安クラスとなる「Sigma L36 BK ARGB」だが、制御ツール「Ocypus Display」の仕上がりは上々。プリセットテーマも豊富に用意されており、インストールしてすぐにIPSパネルならではの鮮明なアニメーションを楽しめる。設定内容がソフトウェアではなく、ウォーターブロック側に保存される仕様であればなお良かったが、この価格でそこまで求めるのは酷かもしれない。
気になる冷却性能についても、TDP300Wという公称スペックに偽りはなかった。高負荷時のファンノイズはやや主張が強いものの、定格運用のCore Ultra 9 285Kでも余力が残されている。マザーボード側のファンコントロールで適切に調整すれば、気にならないレベルに抑え込むことができるだろう。
これまで「ディスプレイ付き」のオールインワン型水冷ユニットに興味がありながら、価格の高さから導入を躊躇していたユーザーにとって、「Sigma L36 BK ARGB」は待望の選択肢になるだろう。
提供:Ocypus