ベンチマークテスト:CINEBENCH
まずはCPU性能を計測するレンダリングベンチマーク「CINEBENCH」を確認していこう。なお今回は「CINEBENCH R15/R20/R23」と「Cinebench 2024/2026」の5種類で計測を行っている。
今回はデスクトップ向けでは最高峰のCPU性能を誇るRyzen 9 9950Xを搭載したデスクトップPCとの比較だがシングルスレッド(コア)テストでは、ProArt PX13 でも5.15GHz前後までクロックが上昇するためその差は10%前後とかなり健闘している。
マルチコアテストでは、デスクトップPCが5.25GHz前後で推移するのに対して、ProArt PX13は3.8GHz前後での動作となるため「CINEBENCH R15/R20/R23」では35%前後の差をつけられた。ただし、テスト時間が長く持続的な負荷が掛かる「Cinebench 2024/2026」では、その差は25%前後まで縮まっている。
ちなみに以前検証を行った12コア/24スレッドの
Ryzen 9 9900Xと比較すると、マルチコアテストの差はいずれも10%未満に収まった。動作クロックの低さをコア数でカバーし、モバイルノートPCながらハイエンドデスクトップCPUに比肩する性能を備えている。
ベンチマークテスト:PCMark 10
Webサイトの閲覧やビデオチャット、オフィスアプリケーションなど一般的なPC作業のパフォーマンスを計測する「PCMark 10」のスコアも確認しておこう。
シングルスレッド性能が特に重要なEssentialsはほぼ同等、マルチスレッド性能の影響が大きいProductivityやDigital Content Creation、GPUの影響が大きいGamingでも約10%しか差がなかった。さらに総合スコアの差は約6%で、実際の運用でその違いを体感することは難しいだろう。
ベンチマークテスト:UL Procyon
続いて、実際のアプリケーションや、AI性能の計測ができる「UL Procyon」の結果を確認していこう。なおテストには「Photoshop」や「Lightroom Classic」を使用する「Photo Editing Benchmark」、「Premiere Pro」を使用する「Video Editing」、AIテキスト生成を行う「AI Text Generation」を3つを使用した。
「Photo Editing Benchmark」では、「Photoshop」で処理を行う「Image Retouching」はデスクトップPCが約7%上回るが、「Lightroom Classic」を使用する「Batch Processing」ではスコアが逆転してProArt PX13が約30%も高いスコアをマークした。これにともない総合スコアもProArt PX13が約12%上回る。
続いて「Procyon Video Editing」の結果を確認したところ、こちらはCPUの性能が重要になるようで、コア数は同じでも動作クロックの高いデスクトップPCが約38%高いスコアを記録した。
最後にAIテキスト生成の速度を計測する「AI Text Generation」だが、こちらはビデオメモリ容量が重要なこともあり、32GBを割り当てた「ProArt PX13」が圧勝。「PHI3.5」では約10倍、「LLAMA 3.1」でも約7倍、最も差の小さい「MISTRAL 7B」でも30%以上デスクトップPCを上回る。