パフォーマンス関連のチェックが完了したところで、消費電力や騒音値、バッテリー駆動時間を確認しておこう。ストレステストには「Cinebench 2026:Minimum Test Duration:30 minutes」と「3DMark Steel Nomad Stress Test」を使用し、騒音値は本体から30cmの距離に設置して計測を行った。
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ProArt PX13のアイドル時は10W未満で、60Wを切ることが無いデスクトップPCとの差は歴然。また高負荷時でも120W前後で頭打ちになるのに対して、デスクトップPCは「Cinebench 2026:Minimum Test Duration:30 minutes」が約324W、「3DMark Steel Nomad Stress Test」でも約223Wで、ProArt PX13のワットパフォーマンスは極めて優秀だ。
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続いて騒音値を確認すると、アイドル時は30dBA未満で実際に操作をしていてもほぼ無音に近い状態だった。ただし、高負荷時は約47dBまで上昇して風切音がかなり耳につく。レンダリングなどで席を外す場合はいいが、ゲームではヘッドセットの使用を検討したほうがいいだろう。
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バッテリー駆動時は「パフォーマンスモード」が選択できないため、「スタンダードモード」で計測をしているが、「PCMark 10:Modern Office」のテストで容量が2%になるまでの時間は10時間47分だった。クリエイティブな高負荷作業を行う場合は動作時間が短くなるが、ドキュメント作成やWebブラウジングなどの軽い作業であれば、丸一日外出するような場合でもACアダプタを持ち運ぶ必要はないだろう。
ノートPC向けCPU最上位のRyzen AI Max+ 395と、モバイルノートPCとしては異例とも言える64GBの大容量メモリを搭載したASUS「ProArt PX13 HN7306EA」。Wi-Fi 7の帯域幅が160MHzに制限される点やSSD容量が1TBである点はややアンバランスに感じるものの、パフォーマンスはまさに期待通りだ。 CPU性能はシングルスレッド処理でデスクトップ向け最上位のRyzen 9 9950Xに匹敵。マルチスレッド処理では動作クロックの影響でやや差があるものの、Ryzen 9 9900Xとほぼ同等のパフォーマンスを発揮した。それでいてシステム全体の最大消費電力は120W以下に抑えられており、ワットパフォーマンスは極めて優秀と言える。
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さらにグラフィックス性能もこれまでの内蔵GPUの概念を覆す仕上がりだ。ラスタライズ処理ではデスクトップ版GeForce RTX 4060と同等で、最新のAAAタイトルも快適にプレイ可能。GPUへのメモリ割り当て機能を活用すれば、大規模なAIテキスト生成といった高負荷処理にも対応できる。 税込50万円近い価格は決して万人向けではない。しかし、デスクトップ級の性能を持ち歩きたいクリエイターやエンスージアストにとって、本機は非常に魅力的な選択肢となるだろう。
協力:ASUS JAPAN株式会社