東芝デバイス&ストレージ株式会社(本社:神奈川県川崎市)は2025年10月14日、業界初となる3.5インチHDDに12枚の磁気ディスクを実装する技術の検証に成功した。 現在ニアライン向けの大容量HDDでは、3.5インチサイズに10枚の磁気ディスクを搭載しているが、より大容量化を目指すためにはディスク枚数を増やす必要がある。そこで同社では、小型・薄型製品の開発で培ってきた設計技術や解析技術を駆使して、磁気ディスクを12枚に増やすことに成功した。 さらにディスクの素材を従来のアルミ基板から、耐久性が高く薄型にできるガラス基板に変更することで、機械的な安定性や面内精度を改善し、高密度化と信頼性を向上している。 今後は、次世代大容量記録技術である「熱アシスト磁気記録」(HAMR: Heat Assisted Magnetic Recording)と12枚のディスク技術を組み合わせ2027年には40TBクラスのデータセンター向けHDDを市場に投入する予定。クラウドサービスの拡大や動画配信サービスの成長、生成AI、データサイエンスの普及によるデータ量の増加に対応するという。