ベンチマークテスト:3DMark:NVIDIA DLSS feature test
NVIDIAの超解像技術「DLSS」のパフォーマンスを計測する「NVIDIA DLSS feature test」のスコアも確認しておこう。解像度は「3840×2180」、「DLSS version」は「DLSS 4」で、GeForce RTX 5060 Ti 16GBとGeForce RTX 5070では、「Frame Generation」を「x4」に設定した場合でも計測を行っている。
ネイティブのテストではフレームレートが20fps前半なのに対して、「Frame Generation」を有効にすると「x2」でも約4倍、「x4」では約6.4倍もフレームレートが向上した。GeForce RTX 4060 Ti 8GBの「x2」との比較では約2倍のパフォーマンスを発揮しており、GeForce RTX 50シリーズで追加されたマルチフレーム生成の効果は絶大だ。
VIDEO
ベンチマークテスト:3DMark:Steel Nomad
続いて、APIにDirectX 12を使用する4K解像度の重量級ベンチマーク「Steel Nomad」のスコアを確認しておこう。
総合スコアは3457、フレームレートは34.58fpsで、シングルプレイなら問題はないが、マルチプレイでは画質の調整が必要なものもあるだろう。またGeForce RTX 4060 Ti 8GBとの比較では約17%、フレームレートも約5fps向上し、ラスタライズを使用するテストでもメモリ帯域幅が拡張されたメリットは確実にある。
VIDEO
ベンチマークテスト:3DMark:Time Spy
続いてDirectX 12を使用する定番ベンチマーク「Time Spy」のスコアを確認していこう。なおプリセットはWQHD解像度の「Time Spy」と4K解像度の「Time Spy Extreme」の両方で計測を行った。
「Time Spy」のフレームレートはGraphics test 1で100.41fps、処理の重いGraphics test 2でも88fpsで、60fpsを大きく上回る。ただし、「Time Spy Extreme」ではいずれも40fps前半まで落ち込んでしまい、マルチプレイでは画質の調整や超解像技術の併用が必要になるだろう。またGeForce RTX 4060 Ti 8GBに比べると約16%高いスコアを記録する一方で、GeForce RTX 5070に対しては7割前後の性能に留まる。
VIDEO
ベンチマークテスト:3DMark:Fire Strike
「3DMark」系ベンチマークのラストは、APIにDirect X11を使用する旧世代のラスタライズテスト「Fire Strike」のスコアを確認しておこう。なおプリセットは「Fire Strike」「Fire Strike Extreme」「Fire Strike Ultra」の3種類全てで計測を行っている。
テスト中の平均フレームレートは「Fire Strike」ではGraphics test 1が206.31fps、Graphics test 2が155.75fps、「Fire Strike Extreme」でもそれぞれ109.55fpsと69.35fpsで、いずれもマルチプレイでも全く問題なし。ただし、「Fire Strike Ultra」では53.52fpsと31.81fpsまで低下してしまい、ゲームによっては動作が厳しいものもあるだろう。
そしてGeForce RTX 4060 Ti 8GBと比べると「Fire Strike」や「Fire Strike Extreme」では約25%、「Fire Strike Ultra」では約30%も上回るパフォーマンスを発揮し、BlackwellではAda Lovelaceで苦手にしていたDirectX 11の処理も高速化されているようだ。
VIDEO