ベンチマークテスト:ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー
「3DMark」関連のテストが一段落したところで、ここからは実際のゲームを想定したベンチマークテストを進めていこう。まずは⼈気MMO RPGの最新拡張パッケージ「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」ベンチマークの結果から確認していく。「グラフィックス設定」は「最⾼品質」、「グラフィックアップスケールタイプ」は「NVIDIA DLSS(Deep Learning Super Sampling)」、「適用するフレームレートのしきい値」は「60fpsを下回った時に適用」に設定し、フルHD(1,920×1,080ドット)、WQHD(2,560×1,440ドット)、4K(3,840×2,160ドット)の3種類の解像度で計測を⾏っている。
判定はフルHD解像度で最高の「非常に快適」、WQHD解像度でも「とても快適」で品質に一切妥協する必要はないだろう。また4K解像度でも「NVIDIA DLSS」が有効になるため判定は「快適」、フレームレートも最低42fps、平均67.82fpsで、高画質な設定でゲームを楽しむことができる。
ちなみにGeForce RTX 4060 Ti 8GBとの比較では、4K解像度では超解像技術の影響かほとんど差がなかったが、WQHD解像度やフルHD解像度ではいずれも約13%高いスコアを記録し、やはりメモリ帯域が拡張された影響は大きいようだ。
ベンチマークテスト︓Tom Clancy’s Rainbow Six Siege
タクティカルシューターゲーム「Tom Clancy’s Rainbow Six Siege」のゲーム内ベンチマークの結果を確認しておこう。「API」は「DirectX 12」、「総合品質」は「最高」、「レンダリングのスケール」を「100」に変更し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
比較的ライトなゲームということもあり、4K解像度でも平均フレームレートは110fps、WQHD解像度では218fps、フルHD解像度では336fpsで、高速なゲーミング液晶ディスプレイを組み合わせたい。またGeForce RTX 4060 Ti 8GBとの比較ではフルHD解像度では約16%、WQHD解像度では約18%、4K解像度では約21%上回り、GPUへの負荷が高くなるにつれてその差も広がっている。なおGeForce RTX 5070に比べるとこれまでのテストと同じく7割前後の性能だった。
ベンチマークテスト:Apex Legends
人気バトルロイヤルゲーム「Apex Legends」のスコアも確認しておこう。プリセットが用意されていないため、できる限り高品質になるように設定して、射撃訓練場の一定コースを周回したときのフレームレートを「CapFrameX」で計測した。なお144Hzのフレームレート制限は解除し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類を選択している。
フルHD解像度では「Apex Legends」のフレームレート上限である300fpsに迫る結果。WQHD解像度でも222.2fps、4K解像度でも136.9fpsの高フレームレートを記録し、GeForce RTX 5060 Tiなら4K解像度の最高画質でも快適な環境でゲームを楽しめる。またGeForce RTX 4060 Ti 8GBとの比較では、フルHD解像度では約12%、WQHD解像度では約14%、4K解像度では約18%上回り、やはりGPUの負荷が高くなるにつれて差が広がっていく。
ベンチマークテスト:アサシン クリード シャドウズ
「アサシン クリード」シリーズの最新作「アサシン クリード シャドウズ」のゲーム内ベンチマーク結果を確認していこう。「ダイナミック解像度の使用」は「オフ」、「アップスケーラーの種類」は「NVidia DLSS」、「アップスケーラーの品質」は「バランス」、「フレーム生成」は「NVIDIA DLSS」、「レイトレーシングによるグローバルイルミネーション」は「全体的に拡散」「プリセット全体」は「最高」を選択し、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を行った。
GPUの負荷だけでなく、ビデオメモリの使用量も多い「アサシン クリード シャドウズ」。GeForce RTX 4060 Ti 8GBでは、フルHD解像度でも最高画質設定ではビデオメモリが不足し、平均フレームレートは30fps前半にとどまる。テスト中の映像も途中コマ送りのようになるシーンがあり、画質やレイトレーシングの設定を調整する必要がある。一方で、GeForce RTX 5060 Ti 16GBでは4K解像度でもメモリが不足することはなく、平均フレームレートもすべての解像度で60fpsを超えることができた。