またしてもAmazon専売モデル
Cooler Master株式会社(本社:東京都千代田区)より編集部に届けられた
「MasterLiquid 360 Ion White Edition」は、Cooler Masterのオールインワン型水冷ユニットとしては初めてLCDを搭載。独自の「MasterCtrlソフトウェア」により、表示内容がカスタマイズできるイマドキのAIO水冷クーラーだ。
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MasterLiquid 360 Ion White Edition(型番:MLY-D36M-A24PZ-RW)
実勢価格税込45,880円(2025年2月7日発売)
製品情報(Cooler Master)
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冒頭でも触れたように、販売形態はAmazon専売で、秋葉原をはじめとするPCパーツショップや家電量販店で入手する事ができない。これは先日の「速攻撮って出しレビュー」で取り上げた
ID-COOLINGのAIO水冷クーラーもそうであったように、今後は特定の通販サイトのみでの専売という形態が増えて行くかもしれない。
「MasterLiquid 360 Ion」のバリエーション
今回取り上げるのは
「MasterLiquid Pro」シリーズに属するMasterLiquid 360 Ion White Edition。モデル名が示すとおり、ウォーターブロック、ラジエーター、冷却ファン全てがホワイト色で統一された、言わば純白のAIO水冷クーラーだ。カラーバリエーションとしてブラック色
「MasterLiquid 360 Ion」(型番:MLY-D36M-A24PZ-R1)もラインナップし、好みのカラーが選択できる。

いずれも売価は税込45,880円で、AIO水冷クーラーとしては高価な部類だろう。価格から製品の立ち位置は"ハイエンドモデル”であることは間違いないだけに、ハイパフォーマンスな冷却性能が伴わなければ納得がいかない。冷却機器だから当然だが、本稿の中心は冷却性能の検証結果にある。
サステナブルを意識した「スマートパッケージング」
スペック表を確認する前に、MasterLiquid 360 Ion White Editionの外装パッケージをご紹介しよう。そもそも店頭に並ばない通販専売モデルだけに、たとえPCパーツショップの店員であってもパッケージを目にする機会はない。そんな外装パッケージは実測で幅約210mm、奥行き約410mm、高さ約135mm。外装はCooler Masterお馴染みのそれで、ブラックとパープルの2色のグラデーションによりデザインされている。
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ブラックとパープルの2色を使ったパッケージデザイン。大まかだが、Cooler Masterの立ち上げ当初はグリーン、その後ブラックとグリーンの2色、そしてパープル系へとコーポレートカラーを変えていった
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そしてこれを
「スマートパッケージング」と称し、パッケージの体積を30%削減。さらにプラスチックの使用を可能な限り抑え、地球環境を守るCooler Masterの取り組みのひとつとしてアピールされている。モデルごとに成型されたブリスターパッケージに製品を納め、陳列棚では大型パッケージで存在を際立たせる思考はかつてのものであり、PCパーツ業界もサステナブルへの積極的な活動が当たり前になりつつある。
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設計を見直すことで体積を30%カットし、5つに分かれたエリアに空間を極力無くすことで、物流(輸送・保管)における最適化・効率化を実現。プラスチックの削減による製品へのダメージも考慮されているのが「スマートパッケージング」の考えだ
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スペック表に見るCooler Master「MasterLiquid 360 Ion White Edition」
実機に触れる前に、MasterLiquid 360 Ion White Editionのスペック表に目を通しておく。120mmファンを3基並べて搭載する"360mmサイズラジエーター採用のオールインワン型水冷ユニット”は、Intel LGA1851/1700/1200/115xおよびAMD Socket AM5/AM4に対応。取り上げるのはホワイトモデルで、受熱ベースプレート外周部のプラスチックパーツこそブラックだが、ポンプ一体型ウォーターブロック、チューブ、ラジエーター、冷却ファンにいたる全てがホワイトに統一されている。

なお冷却ファンはAddressable Gen 2 RGBを内蔵し、ウォーターブロック上部にはLCDディスプレイを搭載。宣材画像からも分かるように、ピラーレスデザインPCケースとの相性が良い、魅せるPC構築を意識した
魅せるAIO水冷クーラーと言ったところだろう。製品サイトには
トップクラスの冷却仕様の表記もあり、「MasterLiquid Pro」シリーズの上位機種である事が謳われている。