ベンチマークテスト:3DMark Time Spy
引き続き「3DMark」を使用し、GeForce RTX 5060 Tiその他のパフォーマンス比較を見ていこう。次はDirectX 12(DirectX 12 Future Level 11)に対応する「Time Spy」だ。テストプリセットはWQHD解像度の「Time Spy」と、4K解像度の「Time Spy Extreme」を両方動作させている。
WQHD解像度をターゲットとするGPUだけに、GeForce RTX 5060 TiはWQHDテストのTime Spyにおけるフレームレートが100fpsオーバー。テストスコアも15,000を楽々超えている。4KテストのTime Spy Extremeでは40fpsに落ち込むものの、GeForce RTX 4060 TiやGeForce RTX 3060 Tiに20%前後の差をつけた。もっともTime Spy Extremeではその差が縮まっているあたり、4K環境ではパフォーマンスが不足気味になる点には留意するべきだろう。
ベンチマークテスト:3DMark Fire Strike
「3DMark」におけるDirect X11対応テスト「Fire Strike」も合わせて実行。いまだ採用タイトルが多い旧API環境において、GeForce RTX 5060 Tiはどの程度のパフォーマンスを発揮するだろうか。テストプリセットはフルHD環境の「Fire Strike」、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」、4K解像度の「Fire Strike Ultra」をすべて実行している。
GeForce RTX 5060 Tiのテスト中におけるフレームレートは、フルHDのFire Strikeで200fps前後、WQHDのFire Strike Extremeで110fps以上と、WQHD以下でかなり余裕のパフォーマンスを見せている。4KテストのFire Strike Ultraでも60fpsに迫るフレームレートをマークしており、ミドルGPUとしては十分な性能だろう。
旧世代GPUのGeForce RTX 3060 Tiとの比較では、軽量環境ほど差が大きく最大30%以上のパフォーマンス差が生じる場合も。乗り換えた際は十分な性能向上を体感できそうだ。