ベンチマークテスト:Apex Legends
続いては、バトルロイヤルゲームの人気タイトルである「Apex Legends」をプレイし、その際の平均フレームレートをチェックする。グラフィックス設定は可能な限り高品質になるよう選択しつつ、フレームレートの144fps制限を解除(300fps上限)。解像度は同様にフルHD/WQHD/4Kの3パターンに設定した。
GeForce RTX 5060 TiはフルHDでフレームレート上限の300fps張り付きでプレイが可能なほか、4K解像度でも平均140fps前後をマーク。タイトル次第では、高画質設定でもゲーミング液晶のパフォーマンスを十分に引き出すプレイが可能だ。
GeForce RTX 4060 Tiからも着実に性能を上積みしているほか、GeForce RTX 3060 Tiとの比較ではフレームレートが最大25%以上もアップ。2世代分の進化がプレイの快適さにダイレクトに影響している。
ベンチマークテスト:モンスターハンターワイルズ
次はハンティングアクションのモンスターハンターシリーズ最新作「モンスターハンターワイルズ」のベンチマークを実行。グラフィックプリセットは「ウルトラ」、アップスケーリングは「AMD FSR」または「NVIDIA DLSS」に設定しつつ、それぞれの環境でフレーム生成を「ON」にセット。アップスケーリングモードは「バランス」、レイトレーシングは「高」に設定し、フルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測を行った。
レイトレーシングを有効化すると、ビデオメモリ8GBでもVRAM使用量があふれてしまうテストのため、GeForce RTX 4060 TiとGeForce RTX 3060 Tiは苦戦。その中でもGeForce RTX 3060 Tiが後継を上回っているのは、(VRAMがあふれる環境において)より広いメモリ帯域幅を備えている(両者の帯域幅は288GB/sと448GB/s)影響が出ているようだ。ただしGeForce RTX 3060 TiはアップスケーリングにAMD FSRを使用しているため、画質の粗さがやや気になってしまった。
その一方でビデオメモリ16GBのGeForce RTX 5060 Tiは、GeForce RTX 3060 Tiを大きく上回る余裕のパフォーマンス。GPU性能も最大限に発揮され、4K解像度でも2.5倍以上となる平均60fpsオーバーの環境でプレイが可能だ。
ベンチマークテスト:Cyberpunk 2077:Phantom Liberty
ゲーム系検証のラストは、オープンワールド型アクションRPG「Cyberpunk 2077:Phantom Liberty」で締めくくろう。クイックプリセットを「レイトレーシング:オーバードライブ」、解像度スケーリングは「NVIDIA DLSS Super Resolution」、DLSS Super Resolutionは「バランス」、DLSS Ray Reconstructionは「オン」、Frame Generationは「DLSS Frame Generation」、DLSS Multi Frame Generationを「x2」および「x4」に設定。ゲーム内ベンチマークを使用し、フルHD/WQHD/4Kの3パターンで計測を行った。
マルチフレーム生成に対応するDLSS4が利用できるGeForce RTX 5060 Tiが旧世代GPUを圧倒、4K解像度でも平均90fpsに迫る高いフレームレートをマークした。GeForce RTX 4060 TiとGeForce RTX 3060 Tiはともにビデオメモリが不足する一方で、16GBの大容量を実装するメモリ周りのアドバンテージも大きく影響しているようだ。
こうしたDLSS4対応環境であれば、ミドルGPUのGeForce RTX 5060 Tiでもかなりの重量級タイトルを十分快適にプレイできることが分かった。