ベンチマークテスト:3DMark:Speed Way
まずは定番3Dベンチマークソフト「3DMark」から、レイトレーシングやメッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどに対応する最新API DirectX 12 Ultimateを使用するWQHD解像度テスト「Speed Way」を進めていこう。
先代モデルのRadeon RX 7600 XT/Radeon RX 7600からは約45%、2世代前のRadeon RX 6600 XTとの比較では約80%、Radeon RX 6600からは2倍以上も性能が向上しており、アップグレードによる効果はとても大きい。ちなみにテスト中のフレームレートは30.31fpsで、シングルプレイであればギリギリ問題がないレベル。テスト中の映像はコマ落ちなどなく滑らかに再生できていたが、実際に運用する場合にはアップスケーリング技術AMD FidelityFX Super Resolution(AMD FSR)を併用したほうがいいだろう。
ベンチマークテスト:3DMark:Port Royal
影や反射にレイトレーシングを、それ以外の描画にラスタライズを活用するWQHD解像度のレイトレーシングテスト「Port Royal」の結果を確認しよう。
「Speed Way」よりも差が広がり、Radeon RX 7600 XT/Radeon RX 7600からは約60%、Radeon RX 6600 XTからは約2倍、Radeon RX 6600からは約2.4倍もスコアがアップし、RDNA 4アーキテクチャで実装された第3世代レイアクセラレータはかなり優秀だ。フレームレートも「Speed Way」から約1.5倍向上し、45.64fpsをマークした。
ベンチマークテスト:3DMark:DirectX Raytracing feature test
純粋なレイトレーシング性能を計測するため、すべての処理にレイトレーシングを使用する重量級のWQHD解像度テスト「DirectX Raytracing feature test」を確認しておこう。
スコアの傾向は「Port Royal」とほぼ同じだが、フレームレートは34.10fpsに低下している。描画のすべてにレイトレーシングを使用するようなゲームでは、WQHD解像度でもアップスケーリング技術の併用は必須だろう。