ベンチマークテスト:モンスターハンターワイルズ
ゲーム系ベンチマークのラストは、モンスターハンターシリーズ最新作「モンスターハンターワイルズ」のベンチマークを試していこう。「グラフィックプリセット」は「最低」から「ウルトラ」まで5パターン、「アップスケーリング」は「NVIDIA DLSS」、「フレーム生成」は「ON」、「アップスケーリングモード」は「バランス」、「レイトレーシング」は「高」で、解像度はフルHD、WQHD、4Kの3種類で計測を実施した。
フルHD、WQHD、4Kそれぞれの計測結果をずらりと並べたが、注目は一番プレイする人が多いフルHDとWQHDだろう。「ウルトラ」設定でも“非常に快適にプレイできます”の20,000前後(フルHDで21,843/WQHDで19,160)のスコアを記録した。さすがに4K「ウルトラ」では13,000台に落ちるものの、その他の設定では軒並みハイスコアをマークし「非常に快適にプレイできます」または「快適にプレイできます」を獲得している。
なお「ウルトラ」設定におけるフレームレートは4K解像度が79.06fps、WQHD解像度が113.84fps、フルHD解像度が129.47fps。「高」設定におけるフレームレートは4K解像度が97fps、WQHD解像度が129.88fps、フルHD解像度が146.95fps。最上級に画質を盛った4K環境でも遊べる水準だが、WQHDでは「ウルトラ」でも113fpsを超えるなど安定したパフォーマンスを発揮。「G-GEAR GL7J-F251B/R/CP1__」に見合うディスプレイを購入するなら、価格もこなれてきたWQHD解像度のモデルを中心に検討するといいだろう。
G-GEARオリジナル水冷ユニットの冷却性能や騒音値を確認
CPUとグラフィックスカードのパフォーマンス検証が一段落したところで、ここでは「G-GEAR GL7J-F251B/R/CP1__」の冷却性能をチェックしていこう。CPUクーラーのストレステストには「Cinebench 2024:Minimum Test Duration:30 minutes」、グラフィックスカードには「3DMark Steel Nomad Stress Test」を使用し、動作クロックと温度を「HWiNFO」で計測した。(室温は約23℃)
クロックも安定しCPU温度は概ね60℃前後に留まっている。PCケースサイズの関係からも240mmラジエーターを採用するG-GEARオリジナル水冷ユニットだが、高負荷時でもしっかりと仕事をしているのが分かる。
続いてグラフィックスカードの方は、公称値を上回るクロックで動作していることから、問題なく冷却できていることが分かる。GPU温度も70℃台前後に抑え込まれている。GeForce RTX 5070採用グラフィックスカードといえば大型のトリプルファンクーラー採用製品も多い中、デュアルファン仕様のコンパクトな「INNO3D GeForce RTX 5070 TWIN X2 OC WHITE」の冷却性能は、まったく不足を感じない優秀なもの。問題なくゲームプレイ楽しめる。
冷却性能を確認した後に気になるのが騒音値だ。そこで、ベンチマーク実行中、デジタル騒音計で動作音を計測した。その結果、ノイズ値はフルロード時で50.2dB、アイドル時で37.5dBだった。実際に耳をすましてみたところ、フロントに搭載された3基の120mmファンと水冷ユニットに搭載された2基の120mmファンの風切り音を感じる程度。そもそもゲーム中はスピーカーやヘッドセットを使用するため、なおさら気になることはない。
システム全体の消費電力をチェックする
テストセッションの締めくくりとして動作中における消費電力をチェックしておこう。ストレステストの「3DMark Steel Nomad Stress Test」を動作させた際を高負荷時、起動後10分間何もせず放置した際の最低値をアイドル時として、それぞれワットチェッカーで計測を行った。
瞬間的に最大387Wまで達したものの、電源ユニットは850Wモデルを搭載しており、まったく気になるレベルではない。将来的なストレージ系デバイスの追加程度であれば十分対応可能だ。
パーツショップの大手が手掛けるイマドキのゲーミングPC
「G-GEAR GL7J-F251B/R/CP1__」の主要なセールスポイントになっているのが、ゲーミングPCに相応しい高性能に加えて、ホワイトにこだわった新筐体「G-GEAR ミニタワーケース (GCS-KKM99-W)」。そしてそのPCケースにマッチする冷却パーツとして用意されたヘッド部に液晶ディスプレイ付きヘッドを採用する「G-GEARオリジナル水冷ユニット」の存在だ。コスト重視でシンプルな構成が選ばれることの多いショップオリジナルPCとしては、なかなかに贅沢な仕様といえる。
さらに、水冷ユニット用ファンとその他のファンは、それぞれに性能を最大限に引き出すオリジナルのチューニングを施すなど、長年パーツを販売してきたツクモの知識と経験を活かしたカスタマイズがされている。「コスト優先のパーツチョイスに留まらず、見た目や性能にもこだわったPCを作りたい」とは担当者の談。まさに自作PCファンそのものな目線を取り入れ、組み上げられたマシンというわけだ。
カスタマイズが出来ない固定された構成に不満を感じる人もいるかもしれない。しかしながら、考え抜かれたスペックは、ベンチマークテストの結果を見てもお分かりのように「モンスターハンターワイルズ」に代表される重量級の最新ゲームがしっかり楽しめるものとなっている。
最近ではコンシューマゲーム機でもPCと同じゲームができる。しかし、より高画質、高リフレッシュレートが狙えるゲーミングPCへの移行を考えるなら、見た目はもちろん圧倒的なパフォーマンスの差も実感できる「G-GEAR GL7J-F251B/R/CP1__」は数年遊べるPCとして是非ともオススメしたい1台だ。
提供:株式会社ヤマダデンキ(ツクモ)