ゲーミングPCのキモとなるグラフィックスカードは最新のGeForce RTX 5070
CPUとともにゲーミングPCのパフォーマンスを左右するグラフィックスカードは、外観がホワイトとシルバーの「INNO3D GeForce RTX 5070 TWIN X2 OC WHITE」を搭載する。88mmサイズで低騒音設計の9枚ブレード仕様となるデュアルファンを備え、銅製プレートとニッケルメッキ複合ヒートパイプ6本で構成されたヒートシンクを採用。LED非搭載の光らないモデルながら、本機のコンセプトにマッチしたカードといえる。
2スロットでSFF設計の外形寸法は幅116mm、長さ250mm、厚さ41mmで、コンパクトな「G-GEAR ミニタワーケース(GCS-KKM99-W)」に搭載した見た目も実に収まりがよい。カスタマイズに対応しない「G-GEAR GL7J-F251B/R/CP1__」だが、ゲーミングPC用のグラフィックスカードとしては申し分のない1枚だ。
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電源ケーブルもホワイトを採用し「違和感のない見た目を演出した」(担当者)
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マザーボードはMSIのゲーミングモデルを採用
システムのコアになるマザーボードは、Intelプラットフォームにおける前世代のミドルレンジ向けチップであるIntel B760を搭載するMSI「B760M GAMING PLUS WIFI」。こちらも白色のPCケースとマッチするシルバー色ヒートシンクを採用。第14世代CoreプロセッサとDDR5メモリに対応する「GAMING PLUS」シリーズのMicroATXマザーボードだ。
12+1+1フェーズ構成の電源回路と、しっかりした2ブロック構成の大型VRMヒートシンクを装備。高熱伝導率のサーマルパッドを併用することで安定動作を実現。最大6,800MHzに対応するDDR5メモリスロット×4のほか、メインのM.2スロットには大型ヒートシンクと7W/mKサーマルパッドを備える専用ヒートシンク「M.2 Shield Frozr」を標準装備するなど冷却対策にも抜かりはない。
そのほか、Realtek RTL8125BGのよる2.5ギガビット有線LANやWi-Fi 6E+Bluetooth 5.3、Realtek ALC897 Codecベースの7.1ch HDオーディオ回路などを搭載している。
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リアインターフェイスをチェック。PS/2のほか、USB 3.2 Gen2/Gen1 Type-Aが各2ポート、USB 2.0が2ポート、オーディオジャック、LAN(RJ45)ポート、Wi-Fi/Bluetoothを備える。初心者でも分かりやすく未使用部分は黄色いシールでふさがれている
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人気ブランドCrucialを採用するDDR5メモリ
メモリは、人気ブランドCrucial「DDR5 Pro」シリーズの32GBキット(16GBx2枚)で、最大5,600MT/sに対応した「CP16G56C46U5」が組み込まれていた。
第12~14世代Intel Core プロセッサ向けとされる動作電圧1.1V、CASレイテンシ46-45-45の定格モデルでMicron製チップを採用。マットブラック仕上げのアルミニウム製ロープロファイルヒートスプレッダを装備する。
PCIe 4.0(x4)接続のNVMe M.2 SSD、Crucial「T500」を搭載
ストレージとして搭載されているのは、Crucial「T500」シリーズの1TBモデル「CT1000T500SSD8」。NANDフラッシュは、Micron製232層3D TLCで、コントローラにはDRAMキャッシュに対応するPhison「PS5025-E25」を採用。スペックは最大読込7,300MB/s、最大書込6,800MB/sとされる。
2023年発売の製品ながら未だに現役。PCI Express 4.0(x4)の限界に迫る高速NVMe M.2 SSDのひとつで、ゲーミングPCのメインストレージとしては十分なモデルだ。
電源ユニットはATX 3.1準拠の850Wモデル
電源ユニットは、80PLUS GOLD認証を取得したATX 3.1準拠の850Wモデルが組み込まれる。世界でもトップクラスの電源メーカーとして知られているCWT(Channel Well Technology)製で、GeForce RTX 5070の推奨電源容量は650W以上とされているため、十分に余裕をもたせた構成になっている。
ケーブルがキレイに整理された裏配線スペースをチェック
内部セッションの最後は、右サイドパネルを外した裏配線スペースをチェックしておこう。さすがは自作のプロが手がけただけはあり、電源ケーブルやファンケーブル、ARGBケーブルは随所に結束バンドを使いつつキレイにまとめられている。
さらにボトム部分のシャドウベイ脇にはSATA電源コネクタがまとめて束ねられている。購入後、ユーザーが大容量HDDやSSDを追加したい場合でも、配線を気にすることなく組み込むことができる。