各種ベンチマークで「GV-N5050OC-8GL」のパフォーマンスをチェック
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カード長は181mmしかないため、ATXマザーボードに実装した場合は端まで約60mmの余裕がある。また補助電源コネクタはクーラーカバーから出っ張ることなく接続できた
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ここからは「GV-N5050OC-8GL」を実際にPCに組み込み、GeForce RTX 5050の性能をチェックしていくことにしよう。なおCPUがボトルネックにならないよう、Ryzen 9 9950X3DとAMD B850チップセットを採用する
GIGABYTE「B850 AORUS ELITE WIFI7」を組み合わせたハイエンド構成のPCを用意した。
また比較用のグラフィックスカードには、スリムPCのアップグレードでは定番のロープロファイル対応GeForce RTX 3050 6GBモデル
GIGABYTE「GeForce RTX 3050 OC Low Profile 6G」(以降GeForce RTX 3050 6GB)、GeForce RTX 3050 8GBモデルのライバルで未だ使用している人も多いであろうRadeon RX 6600グラフィックスカード、前世代のミドルレンジGeForce RTX 4060グラフィックスカードの3種類を用意した。
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AMD B850チップセットを採用する「B850 AORUS ELITE WIFI7」。60A DrMOSによる14+2+2フェーズ電源回路と大型ヒートシンクを備え、ハイエンドCPUの性能を十分に引き出すことができる
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ロープロファイルに対応する「GeForce RTX 3050 OC Low Profile 6G」でも検証を行った
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バスインターフェイスはPCI Express 5.0(x8)で、2,560基のCUDAコアを搭載
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ブーストクロックは2,587MHzだが、テスト時は最高2,932MHzまで上昇するのを確認した
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BIOSの情報を確認したところ、Power Limitは定格の130Wから約15%アップの最大150Wまで上昇するようだ
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ベンチマークテスト:3DMark:Speed Way
まずは定番3Dベンチマークソフト「3DMark」から、レイトレーシングやメッシュシェーダー、可変レートシェーディング、サンプラーフィードバックなどに対応する最新API DirectX 12 Ultimateを使用するWQHD解像度テスト「Speed Way」のスコアを確認していこう。
GeForce RTX 3050 6GBとの比較では2倍以上、Radeon RX 6600との比較でも約76%上回り、従来のエントリーグラフィックスカードからは大幅に性能が向上している。さらに前世代のミドルレンジGeForce RTX 4060との差も約7%しかなかった。ただし、テスト中のフレームレートは24.76fps留まり、最新APIを使ったAAAタイトルをWQHD解像度以上でプレイする場合にはDLSSを併用したほうがいいだろう。
ベンチマークテスト:3DMark:Port Royal
影や反射にレイトレーシングを、それ以外の描画にラスタライズを活用するWQHD解像度のレイトレーシングテスト「Port Royal」の結果を確認しよう。
GeForce RTX 3050 6GBとの比較では2倍以上、Radeon RX 6600との差は「Speed Way」より若干縮まっているもののそれでも約49%と大幅にパフォーマンスが向上している。また若干だがGeForce RTX 4060を逆転しているのも評価できるポイントだ。
ベンチマークテスト:3DMark:DirectX Raytracing feature test
純粋なレイトレーシング性能を計測するため、すべての処理にレイトレーシングを使用する重量級のWQHD解像度テスト「DirectX Raytracing feature test」を確認しておこう。
スコアの傾向は「Speed Way」に近く、GeForce RTX 4060には敵わないものの、GeForce RTX 3050 6GBに対しては2倍以上、Radeon RX 6600との比較でも約92%上回り、旧世代のエントリーグラフィックスカードを圧倒する。