ベンチマークテスト:消費電力
ゲーム関連のベンチマークが一段落したところで、消費電力をチェックしておこう。アイドル時は起動直後10分間放置した際の最低値を、高負荷時はストレステスト「3DMark:Steel Nomad Stress test」実行時の最高値を採用した。
アイドル時の消費電力はいずれも省電力機能が働き、80W前後で横並びになる。また高負荷時の消費電力は、GeForce RTX 3050 6GBより約30W増加しているものの、Radeon RX 6600とほぼ同じ。GeForce RTX 4060との差も約8Wで、大きな違いはなかった。
オリジナルトリプルファンクーラーの冷却性能をチェック
テストセッションのラストは、ストレステスト「3DMark:Steel Nomad Stress Test」を使用して、GV-N5050OC-8GLに実装されているロープロファイル対応オリジナルトリプルファンクーラーの実力を確認していこう。
ファンのサイズが直径50mmと小さいことから回転数は4,000rpm前後まで上昇しているが、風切音はほとんど気にならなかった。またGPU温度は最高78.7℃、メモリ温度も最高76℃で、冷却性能にも問題はない。
先代ミドルに匹敵する性能を発揮する最新エントリーグラフィックス
約3年半ぶりに更新されたNVIDIAのエントリーGPU「GeForce RTX 5050」だが、GeForce RTX 3050 6GBに対しては2倍以上、Radeon RX 6600との比較でも多くのゲームで40%以上も上回るパフォーマンスを発揮し、旧世代のエントリーモデルを圧倒した。
最新のAAAタイトルでは最高画質でビデオメモリが不足するシーンはあるが、このクラスの製品にそこまで求めるのは酷というもの。画質を中程度にすることで、高リフレッシュレートな環境も狙えることから大きな問題にはならないだろう。
また前世代のミドルレンジGeForce RTX 4060との比較でも多くのゲームでほぼ同等の性能。さらに順調にラインナップが拡充されているDLSS 4対応ゲームでは大きく差をつけており、最新のBlackwellアーキテクチャを採用したメリットも確実にある。
今回検証した「GV-N5050OC-8GL」は、ロープロファイル対応のコンパクトな設計ながら、冷却性能および静音性において良好な結果を示した。特に、スリムPC環境でゲーム性能に不満を抱えているユーザーにとって、「GV-N5050OC-8GL」へのアップグレードはパフォーマンスの大幅な改善につながるだろう。
協力:GIGABYTE TECHNOLOGY