ベンチマークテスト:3DMark Speed Way
ここからは主にグラフィックス面のパフォーマンスを検証するため、「3DMark」系の3Dベンチマークテストを実行する。まずはDirectX 12 Ultimateに対応する「Speed Way」の結果から見ていこう。
スコアの数値はほぼテスト中のフレームレートを反映したものになっており、ベンチマーク中は61.68fpsで滑らかに描画されていた。レイトレーシングや可変レートシェーディング、メッシュシェーダーといった最新技術を用いた重量級のテストにおける良好な結果から、同様の最新環境でも快適な動作が見込めるだろう。
ベンチマークテスト:3DMark Steel Nomad
次はAPIにDirectX 12(DirectX 12 Future Level 12)を採用しつつ、Speed Wayとは異なりレイトレーシングを使用しない「Steel Nomad」を実行。最新環境における純粋なラスタライズ性能をチェックしてみよう。
かなり負荷が高めで、なおかつ4K解像度でレンダリングされるテストながら、テスト中のフレームレートは(スコアが示す通り)68.89fpsに達していた。一般的なゲーム以上にヘビーなベンチマークテストでこの水準であれば、大抵のタイトルで快適な4Kプレイが期待できそうだ。WQHD以下の設定ではさらに高フレームレートでのプレイが楽しめるだろう。
ベンチマークテスト:3DMark Fire Strike
続いてはやはり「3DMark」から、いまだ採用タイトルの多いDirect X11に対応する「Fire Strike」を動かしてみよう。テストプリセットはフルHD環境の「Fire Strike」、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」、4K解像度の「Fire Strike Ultra」をすべて実行している。
どのプリセットでも高スコアをマークしており、フレームレートもフルHDのFire Strikeでは340fps以上と圧倒的で、WQHDのFire Strike Extremeでも180fpsを上回るなど良好な結果に。また、4Kでも100fpsに迫るフレームレートを叩き出していたことから、Direct X11環境における最高レベルの画質設定であっても、解像度を選ばず快適なプレイが見込めそうだ。
ベンチマークテスト:3DMark Port Royal
3DMark系のラストは、主に影や反射の処理にレイトレーシングを使用したDirectX Raytracing向けテストの「Port Royal」だ。
スコアは18,000に迫るハイレベルなもので、テスト中におけるフレームレートは82fps以上に達していた。快適なシングルプレイの水準は十分満たしているのはもちろん、超解像技術が利用できればさらにフレームレートの改善も狙える。対応タイトルでは、積極的にレイトレーシングを試しても問題ないだろう。