外観を一通り確認した後は、内部構造を詳しく見ていこう。検証機は「Epoch Black Solid」ということもあり、外観は比較的ベーシックな印象だが、内部設計にはどのような仕掛けが用意されているのか。検証のセオリーに従い、取り外し可能な外装パネルは可能な限り外した状態で解説を進めていく。
まずはマザーボードトレイの様子をチェックしてみよう。EpochはATX、MicroATX、Mini-ITXの各規格に対応。マザーボードトレイ面には、出荷時より合計8本のスタンドオフ(青○印)とマザーボードの位置決め用ピン(赤○印)の計9本が装着されていた。 また、トレイ右手にはグロメット付きスルーホールが2つ設けられているが、この位置から段差が生じているため、E-ATX規格のマザーボードは構造上非対応となっている。
今やこの手のミドルタワーPCケースでは標準とも言える「PSUシュラウド(ボトムカバー)」は、前方に一部カットされた箇所があるものの、後方までボトムエリアとの区画を分ける格好で装備されている。天板に通気孔やスルーホールが確認できるが、これらは別のセッションで触れることにしよう。
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| PSUシュラウドの角部分後方には、型押しされたFractalのロゴがアクセント。ただしソリッドパネルだけに、残念ながら通常目に触れることはない |
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| PSUシュラウド内部の高さは実測で約95mmと標準的。行き場が無いあまったケーブルを束ねて収納するスペースとしても使えそうだ |
電源ユニットはPSUシュラウド内部、ボトム部後方にマウントされる。搭載スペースを確認すると、底面には冷却ファンの吸気用となる通気孔があり、リア面には電源ユニット固定用の枠が、2本のハンドスクリューでネジ留めされている。 なお電源ユニットの有効スペースは、最大で奥行き255mmまで。ただしこれが”条件付き”であることは、後に解説するドライブベイレイアウトのセッションで明らかになる。
拡張スロットはATX規格対応ミドルタワーPCケースの標準となる、全7段が装備されている。独立した拡張スロット金具はハンドスクリューで固定されており、金具自体には通気性を考慮したスリットが設けられている。
| 通気孔仕様の拡張スロット金具。シャーシにはハンドスクリューで固定されている。なお拡張スロットを全て外すと枠が無いブリッジレスタイプである事が分かった |