Epochは前面メッシュパネルデザインを採用する、高エアフロー志向のミドルタワーPCケース。シャーシ側フロント面には、140mmファンが2基または120mmファンが3基搭載可能で、Epoch Black Solidには出荷時より120mmファン3基(Momentum 12)が標準装備されている。

そして搭載できるラジエーターは、120/140/240/280/360mmサイズで、最大幅は151mmまでをサポート。PSUシュラウドの前寄りにはラジエーター増設を想定し、大きくカットされている。
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| PSUシュラウド前方は奥行き約55mm(最大部で約100mm)カットされ、ラジエーターの増設ができるようになっている |
なお搭載ファン
「Momentum 12」は、デイジーチェーン対応の汎用ファンとして、2025年7月より単体での販売が開始されている。ちなみにEpochに搭載されるのはRGB無しモデルで、「Momentum 12 RGB」シリーズもブラックとホワイト各色、3個パックや140mmファン等もラインナップしている。この辺りは
こちらのプレスリリース記事に詳しい。 カタログモデルのスペックを確認しておくと、軸受けにFDB(流体動圧軸受)を採用する7枚ブレードモデルで、回転数350±150~2,200rpm±10%、騒音値31.3dBA、最大風量67.34CFM、最大静圧2.51mm H2Oで、MTBFは90,000時間とされている。
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| デイジーチェーン対応ファンだけに、フレーム右側の縦列にはケーブルがスッキリと収められている |
ファブリック素材のプルタブを後方へ引き、トップパネルを外すと天板部には開口部と複数のスリットが露わになる。ここには120mmまたは140mmファンが2基、ラジエーターは120/240mmサイズが増設できる。

Epochはデザイン上、トップパネルは2枚で構成。前寄りに幅215mm、奥行き100mmのパネルがネジ留めされているため、後方の冷却ファン/ラジエーター増設スペースが若干狭く感じるだろう。市販のAIO水冷も360mmサイズが主流だけに、トップパネルへの増設を想定していた購入検討者は注意が必要。360mmサイズはフロントパネル内部しか搭載ができない。
リアパネル上段には120mmファンを1基増設可能で、同サイズのラジエーターもマウントできる。マウント部を確認すると、通常のネジ穴はなく、縦長スリットにネジを固定するスタイルを採用。つまり、取り付け位置をある程度調整できる構造となっている。

また、拡張スロット金具横のスペースも縦長スリット仕様となっており、リアパネル上段に冷却ファンを増設しない状態でもフロント120mmファン3基からのストレートなエアフローを逃がす重要な経路となる。排気効率を高めるなら、低速回転でもよいので120mmファンの増設を推奨したい。
一風変わった冷却ファン搭載スペースが、スリットタイプの拡張スロット金具部分だ。マニュアルによれば、最下段に合わせて80mmファンを1基増設可能とされている。「North」の検証時には実際に搭載を試みたが、積極的にこのスペースを活用するユーザーはそう多くはないだろう。

やや疑問は残るものの、エアフロー強化の補助的な役割や、自然排気で終わらせないための仕掛けとして見れば納得できる。スリットタイプの通気孔を有効活用しようとする工夫は、Fractalならではの自由な発想と言える。