「Ultra Turbo Mode」によるパフォーマンスを検証
続いて、Intel Z890チップセットマザーボード向けに実装されているIntel 200S Boostをベースに、GIGABYTEが独自チューニングを施した「Ultra Turbo Mode」を試していこう。「Ultra Turbo Mode」には、Intel 200S Boostと同じ設定の「LV1:Intel 200S Boost」、GIGABYTE独自のCPU/メモリプロファイルを使用する「LV2:Turbo Mode」、潜在能力を限界まで引き出す「LV3:Extreme Mode」の3種類の設定が用意されているが、今回は「LV3:Extreme Mode」を選択し、無効の状態と比較してみることにした。
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「HWiNFO64」を確認したところ、PL1/PL2とも実質無制限になる4,095Wに設定されていた
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メモリクロックはXMPの最大値である8,000MHzまで上昇
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「CINEBENCH」系ベンチマークの結果を確認すると、シングルコアテストでは約3~6%、マルチコアテストでは約8~11%と大きくスコアが向上した。その分消費電力も約80W、CPU温度は15℃以上も上昇しているため、電源ユニットやCPUクーラーの冷却性能も必要になるが、動画エンコードや3Dレンダリングなどのマルチスレッド作業では「LV3:Extreme Mode」を選択することで、作業時間を短縮できる。
続いて、ゲーム関連のテストとして「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」と「Cyberpunk 2077」のベンチマークを試してみた。「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー」では、4K解像度では差がないものの、WQHD解像度では約4%、フルHD解像度で約11%もスコアが向上した。また「Cyberpunk 2077」でも、4K解像度やWQHD解像度ではほぼ差がないものの、フルHD解像度では約3%フレームレートが上昇しており、ゲームでも確実に効果がある。