VRMヒートシンクの冷却性能を確認
テストセッションのラストはVRMヒートシンクの冷却性能をチェックするため、「LV3:Extreme Mode」を選択した状態で「Cinebench 2024」を30分間連続動作する負荷テストを実行した。
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アイドル時のサーモグラフィ
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高負荷時のサーモグラフィ
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Package Powerが280W前後まで上昇する過酷なテストだが、MOSFETの温度は最高64℃でVRMヒートシンクの冷却性能はとても優秀。またサーモグラフィの結果を確認しても最高温度は78.1℃で、高負荷が長時間続くような処理をする場合でも安心だ。
ハイエンドCPUの性能を引き出すコストパフォーマンスモデル
第14世代Intel Coreプロセッサに比べると若干下がったとは言え、Maximum Turbo Powerが最大250Wに設定されているCore Ultra 200Sシリーズ。特にKモデルのCPUを使用する場合には、その性能を引き出すためにも組み合わせるマザーボードにはあまり妥協をしたくない。
その点で今回検証を行った「Z890 AORUS ELITE WIFI7 ICE」は、Intel Z890チップセットモデルの中では比較的安価な製品だが、充実した電源回路と高い冷却性能を誇る大型ヒートシンクのおかげで、かなりアグレッシブな設定になる「LV3:Extreme Mode」でも安心して使うことができる。
また低価格モデルでは省略されることが多いThunderbolt 4ポートも搭載し、高速な外付けストレージが使用できるのも評価できるポイント。Wi-Fi 7の帯域幅が160MHzまでになるのはやや残念だが、気になるのはそのぐらい。ツールレスのクイックリリース機構など、イマドキのマザーボードに求められる使い勝手を考慮した機能も豊富に用意された「Z890 AORUS ELITE WIFI7 ICE」は、ホワイト系のマザーボードを求める人はもちろん、コストパフォーマンスに優れた製品が欲しいユーザーにも受け入れられるだろう。
提供:GIGABYTE TECHNOLOGY