Core Ultra 285Kで冷却性能をチェック
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Ocypusによれば、「Sigma PRO」シリーズをIntelプラットフォームで使用する場合はチューブが下側に来るようにウォーターブロックを設置することで冷却性能が最適化されるとのこと
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Ryzen 9 9950X3Dに対しては「Speed-control Cable」を使用した場合でも十分な冷却性能を発揮したOcypus「Sigma L36 PRO」。ここからは、Maximum Turbo Powerが250Wとより発熱が多いLGA1851の最上位モデルIntel Core Ultra 285Kで冷却性能をチェックしていこう。マザーボードはIntel Z890チップセットを採用するGIGABYTE「Z890 AORUS ELITE WIFI7 ICE」、プリセットはデフォルトの「Intel Default Settings」を選択し、CPU温度は「CPU Package」、動作クロックは「Core Clocks (avg)」の数値を採用。その他はRyzen 9 9950X3Dと同じ条件で計測を行っている。
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「CPU-Z 2.16.0」の結果。TDPはPBP(Processor Base Power)と同じ125Wと表示されるが、実際にはMTP(Maximum Turbo Power)の250Wまで上昇する
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今回はデフォルトの「Intel Default Settings」設定でチェックをしたが、PL1/PL2=250W設定されていた
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Package Powerが225W前後で推移する「OCCT 14.2.3」のCPU温度は平均約70.2℃、250W前後まで上昇する「Cinebench 2024」でも平均温度は約72.9℃。またテスト中の最高温度も80℃を超えることはなく、CPUの許容する最大温度105℃までは20℃以上も余力が残されている。
ファン回転数を確認すると「OCCT 14.2.3」が約2,100rpm、騒音値は50dBA前後、「Cinebench 2024」では最大約2,400rpm、騒音値は最大52.5dBAまで上昇した。CPU温度はいずれのテストでも70℃前半と低く抑えられているため、「Speed-control Cable」やマザーボードのファンコントロール機能を使って、ファン回転数を抑えて運用するのがおすすめだ。