改めて外観を眺めてみると、ボディ色は宣材写真よりも"もっとアイボリー”で、往年の事務機器感が上手に再現されている。この辺りは日本から送られた中古のPC-9801が反映されている部分かもしれない。ベースモデルが約10年前にリリースされた「GD09」であることに触れたが、実機の記憶が薄れてることもあり、40年前のデザインを踏襲した横置きPCケースが新鮮に映る。
フロントパネルの素材はプラスチックで、取り外しが可能。スチール製シャーシには、本体内部の背面より合計7本のタッピングスクリューでネジ留めされていた。なお通常の組み込み作業において、フロントパネルを取り外す必要はない。
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| プラスチック製フロントパネルを取り外した状態。シャーシ面もシンプルで、ケーブル類は一切配線されていなかった |
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| 取り外したフロントパネルの裏面。既に複数のケーブルが接続されており、そこからおおよそのレイアウトが想像できる |
次に右手を見ると「PC-9801VM2」ではスロット式のFDDを固定するレバーがある上・中段の部分には、それを模したベゼルが2段装備されている。これらのダミーは名機「PC-9801」シリーズへのリスペクトであり、オリジナルのデザインが最も忠実に再現された部分にあたる。
FLP01では、上段は開閉式の光学ドライブベイカバー、下段はプッシュラッチ式による開閉カバーとなり、単なるデザインには留まらない。それぞれをもう少し詳しく見ていこう。
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| 上段の開閉式の光学ドライブベイカバー。開閉アクションには正面左側にスプリングが使用され、光学ドライブのトレイがイジェクト状態になると開く。トレイの開閉アクションによりベゼル(扉)が物理的に押し出されるのはよくあるスタイル |
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| 下段内部には左からオーディオコンボジャック、USB Type-Cx1、USB 3.0x2がそれぞれ装備されている |
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| フロントパネル用コネクタ | Reset Switchコネクタ |
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| Power Switchコネクタ | HD Audioコネクタ |
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| USB-Cコネクタ | USB 3.0コネクタ |