電源ユニットを搭載してみる
電源ユニットの搭載スペースは、正面から見て左手の後方。リアパネルには大きな開口部があり、ここに電源ユニットの背面を合わせ、4本のインチネジで筐体を固定する。

搭載テストには
Antec「NeoECO Gold NE850G M」を使用した。本体には120mmファンを搭載し、奥行きは140mmに収められたフルモジュラー式の80PLUS GOLD認証を取得。ちなみにこのモデルには、12VHPWRケーブル付属でATX 3.0およびPCI Express 5.0規格準拠の「NE850G M ATX 3.0」が後継機種として発売されている。選定に深い理由はなく、機材置き場からさっと取り出せたのがNeoECO Gold NE850G Mだった。

電源ユニットの有効スペースは奥行き170mmまで。検証用の電源ユニットは奥行き140mmだから、計測するまでもなく比較的ゆったりとして見える。隣接する120/80mmファン増設スペースを利用しなければ、余ったケーブルを無造作に束ねておく事もできそうだ。
なお電源ユニット設置面の延長にあるフロント寄りには、2.5インチSSDのベタ置きスペースがある。ここを利用する場合、電源ユニットの有効スペースは奥行き160mmまでに制限される事を覚えておこう。
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左側面後方の通気孔と電源ユニットの位置関係。内蔵120mmファンの吸気がストレスなくできる。なお隣に120/80mmファンを増設すると、奥行きは160mmに短縮される事がマニュアルに記載されていた
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グラフィックスカードを搭載してみる
横置きPCケースのメリットとして、グラフィックスカードの搭載スタイルを挙げる人は多い。タワー型PCケースとは異なり、PCI Expressスロットに対して垂直にマウントできるため、重量級グラフィックスカードで懸念される垂れ下がりや、それに伴うスロットへの負担が軽減される。近頃ではタワー型PCケースでも垂直マウントが選択肢に加えられる事が増えているが、グラフィックスカードにとって"しっくりくる”スタイルの元祖は横置きPCケースだろう。
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マニュアルに記載されている、グラフィックスカードの有効スペース。イラストの搭載例にはブロワーファン内蔵の外排気型VGAクーラーが搭載されたATI Radeonが使われているところがシビれる
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グラフィックスカードの搭載テストには、NVIDIA「GeForce RTX 4070 Founders Edition」を用意。搭載方法は、後方からネジ留めされた水平方向の拡張スロット周辺プレートを取り外し、あらわになった垂直方向の拡張スロットにグラフィックスカードを固定する。
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水平方向の拡張スロットが固定されているプレートを外すと、垂直方向の拡張スロット金具が全てあらわになる。なおドライバーが挿し込めるサービスホールも当然装備
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FLP01のグラフィックスカード有効スペースは長さ309mmまで。GeForce RTX 4070 Founders Editionは長さ約242mmなので、計算するまでもなく全く問題がない。一方で幅133mmまでの"制限”が設けられている。
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ここまで作業を終え、開口部から内部を見ておこう。各々の構成パーツはそれなりに居住空間を確保している事が分かる。ちなみにGeForce RTX 4070 Founders Editionとフロントパネルまでの距離は残り約75mmだった
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搭載に関しての特別な注意点は見当たらないが、補助電源コネクタ(16pin/12VHPWR)に8pin×2-12VHPWR電源変換コネクタを接続すると、トップパネルとの干渉が気になってくる。カード幅の制限が133mmである事に触れたが、搭載するグラフィックスカードのタイプによっては、補助電源コネクタ分も考慮する必要がありそうだ。