MSI「MPG VELOX 300R AIRFLOW PZ」外観デザインチェック
ここからはMPG VELOX 300R AIRFLOW PZをパッケージより取り出して、外観のデザインから詳細に眺めていこう。ちなみにMSIのMPGシリーズのキャチコピーは「溢れる個性と傑出した性能を」。なるほど宣材画像を見る限りでは個性的であり、その内部にはギミックを盛り込んだ仕掛けが隠されていそうだ。なおエムエスアイコンピュータージャパンによると、MPGシリーズはPCパーツの中でもメインストリームの位置付けと説明している。
ゲーミングPCケースを主張するフロントパネルデザイン
MSIがPCケース部門に参入したのは2018年5月のこと。強化ガラス採用のミドルタワーPCケース
「MAG PYLON」「MAG BUNKER」は、いかにもゲーミングPCケースらしい外観で、その後に続く
「MEG・MPG・MAG」各シリーズのラインナップも一貫して、モデル毎の特徴を出そうという意気込みが感じられる。
MPG VELOX 300R AIRFLOW PZも例外ではなく、価格帯からは想像しにくい重厚な外観に仕上がっている。ポップでライトな雰囲気とは一線を画すこのデザインは、ターゲットの幅をやや広げた意図も感じられる。
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フロントパネル(左)と、前面に装着されている枠まで全てを外したシャーシ面の様子(右)
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真正面から詳しく見ていくと、外装パネルは重量感のあるスチール製で、左上にはドラゴンロゴ、左下にはMPGシリーズを表す3文字が打ち抜かれている。また全体の約7割は通気孔仕様で、よく見ると正方形のパンチング加工を施し、起動時には標準装備ファンのLEDが発光する様子を見て楽しむ事ができる。

ちなみにスチール製のフロントパネルは、ツールフリーで着脱が可能。裏側には上部に3本、下部に4本のピンが装着されており、そのうち上下各2本は固定用となっている。これらのピンを押し込む事でロックができる仕組みで、取り外す際はロックを解除するために手前に引き剥がすイメージだ。
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スチール製フロントパネルのみを外した状態(左)とダストフィルターを外した状態(右)
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また内部シャーシ面には幅約190mm、高さ約500mmの大判ダストフィルターを装備。シャーシには左右各3個のマグネットを装備し、ツールフリーで簡単に取り外しができる。
スイッチおよび外部アクセスポート
各種スイッチおよびアクセスポート類は、トップパネル右手の前寄りにレイアウトされている。詳細を見て行くと、手前からPowerスイッチ、LEDボタン、マイク/ヘッドホンコンボジャック、USB 3.0(5Gbs) Type-Ax2、USB 3.2 Gen 2x2(20Gbs) Type-Cx1が装備されている。
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「Power」「LED」などの文字方向から、右側面を壁寄せに床面設置が想定されているようだ
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USB 3.2 Gen 2 Type-Cコネクタ
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USB 3.0コネクタ
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HD Audioコネクタ
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フロントパネル用コネクタ
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トップパネルデザイン
トップパネルもフロント同様、通気孔が広く面積を占めている。パネルサイズは実測で幅約235mm、長さは約440mmで、シャーシには左右各3本のピンで固定。さらに背面2本のハンドスクリューにより二重ロックができる。ちなみに、資料によると、この製品に共通するツールフリーのロック機構は
「snap-fit clips」と呼ばれており、金属製のピンとプラスチック製のキャッチによる固定方式が基本となっている。
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ツールフリーのロック機構「snap-fit clips」。キャッチ側のプラスチックパーツ(Spare U Clip)は計3種類で、それぞれ保守部品としてアクセサリBOXに同梱されている
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トップパネルの内側には、マグネット固定式の大判ダストフィルターを装備。幅約180mm、長さ約425mmで、出荷時は脱落やズレを防止する養生テープが貼り付けられていた。