複数の遮音パネルで音漏れを防ぐ静音ミドルタワー「Silencio S600」
ここからは、「Silent-Master NEO B850A」を構成する各種パーツを個別に確認していく。まずは“究極の静音性”を実現する上で重要なピースになっている、Cooler Master製PCケースの
「Silencio S600」だ。
【関連記事】これで全てが分かる。Cooler Master「Silencio S600」徹底解説(2019.10.25 更新)
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飾り気のないミニマルデザインも魅力のCooler Master製ミドルタワー「Silencio S600」
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フロントには遮音材が貼り付けられたドア機構を装備。取り外してメンテナンス可能なダストフィルターも備えている
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まさに質実剛健といった、無駄を排したミニマルなデザインが外観上の特徴。内部の駆動音が漏れ出すのを防ぐために開口部を減らした設計になっており、フロントは静音ケースでは定番と言える開閉ドア機構でフタがされている。
また、フロントドアおよびサイドパネルには遮音材を完備。厚みのあるフォーム材や高密度ビニールなど複数の材質を組み合わせ、特定の周波数を確実に打ち消す仕組みだ。
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トップパネルも静音カバーでフタがされ、音漏れを防いでいる
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フロントパネルと同様に左右サイドパネルにも遮音材が貼り付けられている
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フロントとリアにもそれぞれの場所に最適なNoctua製ファンが取り付けられている
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そして冒頭触れたように、PCケース前後に搭載される冷却ファンにはNoctua製を採用。フロントには独自の溝入りブレードで乱流を防ぐ仕様の140mmファン
「NF-A14 FLX」(1,200rpm/19.2dB)、リアにはエアの剥離現象を軽減して大風量と静音性を確保した120mmファン
「NF-S12A FLX」(1,200rpm/17.8dB)が組み込まれている。それぞれの搭載位置に応じた、最適な特性のファンがチョイスされているというわけだ
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SDカードスロットも備えるフロントトップのI/O部
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底面には四隅に丸型のインシュレータを装備。電源ユニットの底部にはダストフィルターを備えている
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なお、ドライブベイレイアウトは、5.25インチオープンベイ×1、3.5インチベイ×4、2.5インチベイ×5という構成。標準構成ではDVDスーパーマルチドライブが組み込まれているものの、ストレージはM.2 SSDのみのため3.5インチ/2.5インチベイはすべてブランクの状態になっている。
そのほか、フロントポートには電源・リセットスイッチに加え、USB 3.2 Gen 1×2、3.5mmヘッドセットジャック、SDカードリーダーを搭載。カメラユーザーなら重宝するであろうSDカードリーダーを備えている点は、珍しい特徴と言える。
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各種電源ケーブルやI/Oパネル用ケーブルが丁寧に取り回された、整然とした裏配線スペース
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