ベンチマークテスト:3DMark Speed Way
ここからは、主に「Silent-Master NEO B850A」がもつグラフィックス面の性能を3Dベンチマークテストの「3DMark」で検証していく。まずはDirectX 12 Ultimateに対応する「Speed Way」だ。
レイトレーシングや可変レートシェーディング、メッシュシェーダーといった最新技術を用いた重量級のテストながら、総合スコアは7,000オーバーをマーク。フレームレートがそのままスコア化されるテストのため、ベンチマーク中は約74fpsで動作していたことが分かる。テスト映像も滑らかでカクつきはなく、ヘビー級のDirectX 12 Ultimate環境でも快適なゲームプレイが可能なようだ。
ベンチマークテスト:3DMark Steel Nomad
続いて同じく「3DMark」から、4K解像度でレンダリングされるDirectX 12(DirectX 12 Future Level 12)対応テストの「Steel Nomad」を実行する。「Speed Way」とは異なりレイトレーシングを使用しないテストのため、最新環境における「Silent-Master NEO B850A」の純粋なラスタライズ性能をチェックすることが可能だ。
「Speed Way」のようにフレームレートがスコア化される仕様になっており、4K解像度の重量級テストながら約66fpsをマーク。同水準の重量級タイトルでも4K環境で快適にプレイ可能なほか、WQHD以下の設定ならさらなる高フレームレート動作も狙える。GeForce RTX 5070 Tiを搭載する「Silent-Master NEO B850A」のハイレベルな実力が確認できた。
ベンチマークテスト:3DMark Fire Strike
次は「3DMark」より「Fire Strike」を実行、いまだ採用タイトルの多いDirect X11に対応するテストにおける「Silent-Master NEO B850A」の挙動を見ていこう。テストプリセットはフルHD環境の「Fire Strike」、WQHD解像度の「Fire Strike Extreme」、4K解像度の「Fire Strike Ultra」をすべて実行している。
さすがGeForce RTX 5070 Tiを搭載しているだけはあり、どのプリセットでもハイレベルなスコアをマーク。テスト中のフレームレートもフルHDのFire Strikeでは350fps以上、WQHDで約200fpsと圧倒的で、4KテストのFire Strike Ultraでも100fps以上を叩き出していた。この構成であれば、Direct X11環境のゲームでも設定を選ばず快適なプレイが可能だろう。
ベンチマークテスト:3DMark Port Royal
「3DMark」系テストの最後は、「Silent-Master NEO B850A」のレイトレーシング性能を「Port Royal」でチェックしてみよう。DirectX Raytracing向けのテストで、主に影や反射の処理にレイトレーシングが利用されている。
第4世代RTコアを搭載するGeForce RTX 5070 Tiの性能がいかんなく発揮され、スコアは18,000以上、テスト中のフレームレートも85fps以上に達していた。レイトレーシングを有効化した最新環境でも優れたパフォーマンスが期待できるほか、超解像技術のDLSS 4に対応したタイトルであれば、さらなる高フレームレートでのプレイも可能だ。