ZALMAN「ZET5」搭載後のメモリスロットクリアランス
解説セッションの最後は、メモリスロットクリアランスをチェックする。ジェットエンジンモチーフのZET5は、特徴的なABS樹脂製カウルが貼り出したデザインに加え、デュアルファン仕様だけに、ボディは大型な部類に入るだろう。冷却性能はもとより、マザーボード搭載後の様子も気になるポイントだ。
そこで、メモリスロットのクリアランスを確認するにあたり、マザーボードには
ASRock「Z890 Steel Legend WiFi」を用意した。

マザーボードおよびZET5を真上から眺めると、隣接するメモリスロットの一部に覆い被さる様子が見て取れる。次にマザーボードの上辺側から斜めにチェックしてみよう。

メモリスロットクリアランスの確認用には、ヒートスプレッダにLEDイルミネーション機能を備えたCORSAIR「VENGEANCE RGB」シリーズ(DDR5)を使用。メモリの高さは44mmだが、CPUに近いA1スロットに冷却ファンが多い被さる格好になるため、実質はA2スロットからB1/B2スロットの3本の上空のみクリアな状態になる事が分かる。

メモリを2枚挿しで運用する場合、一般的にはCPUに最も近いスロットが空くため、物理的な干渉を避けられる。一方で、4スロットすべてに装着する際は、ヒートスプレッダがない、あるいは高さを抑えたメモリを選ぶ必要がある。

実測値として、冷却ファン下部からCPUに最も近いメモリスロットまでのクリアランスは約30mmだった。構造上、冷却ファンの位置をずらすといった調整は行えないため、メモリ選択時には干渉の有無に十分留意する必要がある。