続いてLGA1851の最上位モデルIntel Core Ultra 285Kでも冷却性能をチェックしていこう。マザーボードはIntel Z890チップセットを採用するGIGABYTE「Z890 AORUS ELITE WIFI7 ICE」、プリセットは安定性を重視した「Intel Default Settings - BaseLine」を選択し、CPU温度は「CPU Package」、動作クロックは「Core Clocks (avg)」の数値を採用した。その他はRyzen 9 9950X3Dと同じ条件で計測を行っている。
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| 「CPU-Z 2.16.0」では、TDPはPBP(Processor Base Power)と同じ125Wと表示されているが、プロファイルによって実際のTDPは変動する | |
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| 安定性を重視したプリセット「Intel Default Settings – BaseLine」を選択した |
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| 「HWiNFO 64」を確認したところPL1は125W、PL2は177Wに設定されていた |
いずれのテストでも冒頭約1分間は、Pacakge PowerがPL2で設定した177W前後、CPU温度も75℃前後まで上昇する。しかし、その後はPackage PowerはPLA1通りの125W前後、CPU温度は65℃前後まで低下する。
PL2動作時はファン回転数が1,900rpm前後、ノイズレベルも43dBA前後まで上昇した。しかし、PL1動作に移行したあとはファン回転数は1,600rpm前後、ノイズレベルは37dBA前後で頭打ちになり、Core Ultra 285Kの「Intel Default Settings – BaseLine」設定であれば、静音性を損なうことなく完全に発熱を抑え込むことができる。