Ocupus「Sigma L36 PRO WH」 販売価格税込24,648円(2025年8月末発売)
製品情報(Ocypus )
2023年11月設立の新興PCパーツメーカー「Ocypus」
製品の検証に入る前に、Ocypus Technologyについて簡単にご紹介しよう。
2023年11月、中国・北京でPC業界出身者を中心に設立された新興PCパーツメーカー。社名は、攻撃的な性格で知られる昆虫・ハネカクシの仲間「Ocypus Olens」に由来する。「ゲーマーのニーズに迅速に応えるとともに、革新性と高いパフォーマンス、優れたデザインを兼ね備えた製品を提供する」という思いが込められている。
主力製品は冷却機器、PCケース、電源ユニット。2024年9月からはアジア市場での展開を開始しており、日本国内ではAmazonを中心に販売が行われている。
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ちなみにエルミタとの出会いは今年5月に開催された「COMPUTEX TAIPEI 2025」でブースでのこと。今回の主役である「Sigma L36 PRO」も展示されており、ウォーターブロックに実装されていた大型IPSパネルとその外周に実装された鮮やかなアドレサブルRGBが注目を集めていた。
フローティングデザインの3.5インチIPSを搭載するAIO水冷「Sigma L36 PRO」
そんなOcypusの新型オールインワン型水冷ユニットが、今回取り上げる「Sigma L36 PRO」だ。近年はエントリーからミドルレンジ製品でもウォーターブロックに小型ディスプレイを備えるモデルが増えているが、2インチ前後のコンパクトなサイズが多い。対して「Sigma L36 PRO」は、ディスプレイ搭載の360mmラジエーターモデルとしては手頃な価格帯でありながら、3.5インチの高精細IPSディスプレイを採用。鮮明で美しい映像表現を可能にしている。
IPSディスプレイは解像度640×480ドットの高精細表示が可能
さらにウォータブロックのカバー部分には、ディスプレイが浮かび上がって見える印象的なフローティングデザインを採用。カバー外周にはアドレサブルRGB LEDを内蔵しており、マザーボードや周辺機器との同期による多彩なライティングを楽しむことができる。
ポンプユニットには、低騒音かつ高耐久なセラミックベアリングを採用した高性能三相6極モーターを搭載。さらにベースプレートは熱伝導率に優れる銅製で、幅0.1mmのマイクロチャネル構造を採用することで、CPUから発生する熱を効率的にクーラントへ移動させる設計とした。対応TDPは最大310Wとされ、ハイエンドCPUの冷却にも十分対応できる。
表面に製品画像と製品名が記載されたシンプルなデザインのパッケージ。サイズは実測幅約445mm、高さ約235mm、奥行き約140mmで、オールインワン型水冷ユニットとしては標準的
本体やウォーターブロックカバー、各種付属品は紙製の緩衝材に周囲を保護された状態で収納されていた。なお3基の冷却ファンはあらかじめラジエーターに装着済み
対応ソケットはIntel LGA1851/1700/1200/115x、AMD Socket AM5/AM4で、現行のコンシューマ向けプラットフォームすべてに対応している。またカラーは今回検証するホワイトモデル
「Sigma L36 PRO WH」 の他にブラックモデル
「Sigma L36 PRO BK」 がラインナップ。またラジエーターサイズ240mmで、TDPが290Wまでの対応になる
「Sigma L24 PRO WH/BK」 (販売価格税込21,648円)も用意されている。
Sigma L36 PRO BK
Sigma L24 PRO WH
Sigma L24 PRO BK